好きだって言っただろ？

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結局......昨日はごちそうしてもらったって事で
いいのかな。




......気にすんな、って言ってたし。




どっちにしてもお礼言いそびれたけど。




「休憩、ありがとうございました」


「あ、おかえり。じゃあ、次私行ってくるね？」


「はい、行ってらっしゃい」




席に戻って、飲みきれなかったカップを置く。




......ユンギさん、本気なのかな。




未だに信じられないけど、
でも......なんかどうやら本気っぽい。




だって、嘘ついてる感じでも、
からかってる感じでもない。




"その"話をする時は、真剣な顔で
私を見つめるし。




噂は置いといて、ちゃんと考える？




いや、元々考えるって約束しちゃったから
考えないとなんだけど。




......でも、困った。




経験値が低い私は、考えるって事が
どういう事なのかわからない。




......とりあえず、ユンギさんをちゃんと見れば
いいかな。




どういう人なのかを。







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「もう終わる？」




定時が近付いた頃、
ユンギさんに声を掛けられた。




「あと、少しです。
キリがいいとこまで終わらせたいので」


「わかった。手伝うか？」


「いえ、大丈夫です」


「そっか」




そう言うと戻って行くユンギさん。




手伝うか、なんて他の人に言われた事ない。




......なんか、嬉しい。




やっぱり、ユンギさんて
優しくていい人なのかな。




見た目があんな感じだから
誤解されやすいのかも。






もっと......ユンギさんをちゃんと見よう。




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