僕のヌナ。

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それでも私は手を動かし続ける。




だって、どうしたらいいのかわからない。




「ヌナ......ありがとうございます」


「......ん」


「好きです」


「......ん」


「大好きです」


「......ん」




真横から頭をこつんとくっ付けるから
耳元がくすぐったい。




「ヌナ......」




......洗い物、終わっちゃった。




蛇口を捻って水を止める。




「こっち、向いて下さい」


「......手、濡れてるから」


「そんなのいいです」




......仕方なく、ジョングクくんの方を向く。




その瞬間、ぎゅっと抱き締められた。




「キス......したいです」


「......っ」




キスなんて、何回もしてるのに。




なんでこんなにドキドキするの？




「......いいですか？」




少しだけ、身体を離すジョングクくん。




なんで、うん、って言えないんだろう。




「ヌナ？」




なかなか返事をしない私を覗き込む。




......目の前に、ジョングクくんの唇。




「ヌナ、可愛い......大好き」




言いながら、重なる唇。




触れるだけじゃない、唇。




キスって、こんなにいいものだったっけ？




「もっと......してもいいですか？」


「......ん、いいよ」




今度は返事をすると、




ジョングクくんの大きな掌が
私の頬を包んで上向かせる。




目が合うと




ジョングクくんは笑ってて。




ああ、可愛いなぁって思ったら




いつの間にか私も笑ってて。




自然と引き寄せられる唇。




「ヌナ......」




「......好き」







キスの合間のジョングクくんの言葉が
愛しかった。





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