特別な私の皇帝5【野坂悠馬】 (ページ19)

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イナズマジャパンのサッカーページ19

「ありがとうA。俺と同じって分かった。
みんなもさ…、分かったろ？オリオンと同じことをすれば、今までの俺たちのサッカー全部を否定することになるんだ！｣

無言が続いたけど、野坂が歩いてきた。

「分かったよ。
さっきの作戦は忘れてくれ」

『野坂？』

「A、さっきはすまなかった。ついカッとなってしまった…Aと明日人くんが言う通り、僕たちは真っ向から戦おう！」

野坂が考えを変えて、みんなの考えも変わった。今からはさっきと同じ、イナズマジャパンのサッカー。

少しすると雨もやんで、試合が再開することになった。

けどイタリアはやっぱサポーターをつけたまま。何も変わってない。

試合を続けてるとイタリアのMFのニコロが倒れて担架で運ばれた。

急に倒れたのはサポーターのせいかもしれない。野坂があのサポーターは選手の身体能力を上げるって言ってたから、それが悪いように作用して。

ニコロが交代して、試合再開。

イタリアについていけなくて、FWマッテオがもうゴール前。

「暴走チャリオット！」

海腹がマジン･ザ･ウェイブを使ったけど止められなかった。

イタリア、ほんとに強い。これで3点目。

マッテオがシュートを決めた直後、マッテオも倒れた。

マッテオは応急処置。倒れるのが2人目で、絶対おかしい。イタリアに何かある。

あのサポーターがイタリア代表を苦しめてるって、見てるだけでも分かる。

サポーターを外さないとアイツらはそのうち全員倒れるし、歩くことすらできなくなるかもしれない。

そう思うだけで何もできない。なのに、明日人は…。

ペトロニオたちのとこに歩いて行って、サポーターを外すように言ってる。

明日人はほんとにすごい。いつだって自分たちのことじゃけじゃなくて相手選手のことも考えて、気遣う。

しばらく話した後、イタリア代表は全員サポーターを外した。

サポーターがない試合がスタートした。あの早いのはなくて、ほんとのサッカーをしてるって思える。

イタリア代表が楽しそうで、私も楽しいってなる。

ボールがイナズマジャパンに渡った。

明日人とゴールから来た海腹、照美さんが並ぶ。この3人の技は見たことない。

「ホッキョクグマ2号！」

白恋との試合で雷門が使ってた技だ。小僧丸の代わりに照美さんなのか。

「真実の大口！」

ホッキョクグマ2号が勝って、やっと1点を取ることができた。