特別な私の皇帝5【野坂悠馬】 (ページ2)

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テクニック力ページ2

ブラジル戦当日になった。野坂に日本は勝てないって言われたけどほんとなのか…？

私はまだ治ってないからベンチ。準決勝に出れるか出れないかって感じだなこの調子だと。

みんなの力になりたいからはやくやりたい。もうすぐ世界一なのに…。

スタメンが準備してたらブラジルが急に踊り出した。

サンバ…。

「あれはブラジルのリズムに体をならすための特訓だったんだな！さすがだぜ監督！」

「いや～まさか本当にサンバのリズムでくると思いませんでしたよ」

『そりゃそうでしょ…ダンサー見たかっただけですよ』

「そうだよなー！あんなの興味もなかったぜ」

『剛陣さんめっちゃノリノリだったのに』

けど、ブラジル代表があんなんで、ほんとにオリオンか、って見える。

楽しそうにしてるのに、嘘ついてオリオンやってる？

「よーし、俺たちもやるぞ坂野上！」

円堂さんが坂野上と盆踊りやり始めた。

盆踊りじゃなくてサンバだし…楽しそうならいいけど。

みんながめっちゃ盛り上がって、やっと試合が始まる。全員オリオンで実力も本物ってほどだから絶対に強い。

私は何も出来ないけど、イナズマジャパンならきっと勝ってくれる…。

キックオフで優勢だったのはブラジル。ボールテクニックがすごくて全然相手にならない。

股ぬきとかエラシコっていう高度な技術がいるフェイントまで使える。

これがブラジルの実力…ほんとに強い。

誰もボールを触れずに抜かれ続けて、ボールがキャプテンのアルトゥールに。

必殺技を使わない距離までくると西蔭が走り出した。

ボールを取りに行ってる。あれじゃ抜かれる…。

西蔭が奪いにかかると、アルトゥールはターンでかわしてゴールにシュートをうった。

そのままシュートが決まって日本は1点失った。