サプライズの連続 ページ10
あれから少したって、今は紀村さんたちが円堂さんにインタビューをしてる。イナズマジャパン全員いるけど。
｢まずはバルセロナ・オーブのクラリオたちと戦ってみたいです！｣
円堂さんが戦いたいのはスペイン。いきなりあのスペインだなんて、さすが。円堂さんはこういうインタビューとか全然気にしないんだな。
話題は円堂さんから久遠さんに。あれから監督は戻ってない。久遠さんが監督になるのか、と紀村さんが答えたら。
｢私はあなたの目の前にいますよ｣
どこからか監督の声が。
｢ふっふっふっ…私はここです！｣
久遠さんはなぜか顔に手をあて、顔を破る。めっちゃ怖いし。
でも久遠さんじゃなくて、監督が。体型が久遠さんだからすっごい気持ち悪い。稲森も剛陣さんも円堂さんも引いてる。
｢ふおぉ！｣
耐えきれなくなったのか、服がビリビリ破れて、いつもの監督の格好になった。竹馬みたいなのに乗ってるし、わざわざこんなことを…。
｢親分！｣
更になぜかハオくんが皿を監督に飛ばし、それをくるくる棒で回す。紀村さんたちは嬉しそうに写真をいっぱい撮ってた。
インタビューが終わり、ハオくんがモゾモゾ。子文くんのお面を取り出して被った。
｢ど、どうもどうも〜リ・ハオ改め、無敵ヶ原富士丸改め、李・子文です〜｣
いまだに無敵ヶ原富士丸っていうのが分かんない。
｢さて、茶番はここまで｣
監督が真剣モード。
話し始めたのはやっぱりオリオン。これからもっと上の世界で戦っていく中でも、オリオンの使徒はいる。
その話の間、光は辛そうにしてた。自分がオリオンの使徒としてどれだけ迷惑をかけたんだろう、って思ってるはず。
でも光は悪くない。オリオンに従わなきゃいけなかっただけなんだから。
オリオンにどう対応すればいいか不安なときだった。
｢戦う前から呑まれてどうする｣
｢俺たちがいなくても堂々と戦い抜いたお前らは、どこへ行ったんだ？｣
後ろから聞き覚えのある声がした。振り返ると、鬼道さんと豪炎寺さんが。
｢豪炎寺、鬼道！なんだよ、来るなら連絡のひとつくらい入れろよな！｣
2人が来たことですっごく嬉しそうな円堂さん。
｢足の方は大丈夫なのか？｣
風丸さんも、同じ元雷門中の仲間として、2人が来たことを喜んでた。みんなも同じだった。
1人を除いて…。
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亜風炉照美
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