フロイ･ギリカナン ページ34
外に出てすぐ、ロシアのすごさが分かった。
「プリヴェ！
ようこそロシアへ！僕はフロイ・ギリカナン。ロシアチームキャプテンです。これから剣を交える皆さんに、ご挨拶に参りました」
ロシアチームが急に踊りだしたから。今終わったけど。
自己紹介したフロイって、ギリカナンって言った？
「なんか、変わった服を来てるな」
「あれはロシアのルバシカという伝統的な衣装ですね」
剛陣さんの疑問に、調べた氷浦が返す。あれがジャージみたいなものか。
「最高の敬意を払って、客人を迎えるということか」
敬意を払ってくれてるなら悪いようには見えないけど、分かんないんだよね。
「こいつらがオリオンの…」
「皆さんとはFFI1次グループリーグで戦うことになり、本当に楽しみです」
「わざわざ空港まで来てくれて、ありがとな！」
「あなたは、日本の円堂キャプテンですね」
「あぁ！俺のこと、知ってるのか？」
「当然です。ここにいる皆さんのことは全て、頭に入っていますよ」
「おいおい、そりゃなんでも嘘だろ」
剛陣さんが疑うように言う。確かに、40人くらいるのに、分かるのか。
「そこ！ミスター剛陣鉄之助！
底なしの体力を持ち、最後まで粘りを見せる、日本のスーパーサブ。必殺シュートは、ファイアレモネードライジング」
「最新の技の情報までも！？」
すごい。観察して、分析して、ちゃんと調べないといけないことまで分かってる。
「僕はあなた方の調査を怠ってはいない。
まずは日本、イナズマジャパン。FFI初出場ながら、アジアの強豪を破り、本選にあがってきた。一人一人の個性が光り、チームとしての連係力も高い。
油断ならない相手だ」
「次にアメリカ、スターユニコーン。
多彩な戦術、一人一人がゲームメーカーと言ってもいいほどのクレバーな動き、敵チームに応じた作戦で、次々にランキング上位の国を打ち破ってきた。最も注意して向かはねばならない相手だ」
「そちらはスペイン、無敵のジャイアント。強力なフィジカルで猛進する。かといって、力押しじゃない。息を呑むほどの華麗な戦術と個人技。そのプレーはまさに芸術。
ランキングにおいても、我がロシアの上を行く、優勝候補筆頭｣
ほんとに全部の情報がある。予選は違ったのに、日本もアメリカもスペインも、完璧に調べられてるし。
フロイの分析力は、かなりトップレベル。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
世界編メンバー
亜風炉照美
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
