いざ決戦 ページ4
全員がフィールドに立ち、試合が始まった。
足球雑技団(サッカーざつぎたん)と言われてる中国代表。序盤から華麗なプレー。逆立ちして翻弄したり、逆立ちでスライディングをかわしたり。
さすが中国代表。監督が教えてきたこともあるし、手強い。
連携もしっかりしてて、あっという間にゴール前。そこでキーパー以外の10人が組体操みないなことをし始めた。
｢万里の長城！｣
万里の長城っていうのになって、そこにハオくんが乗り、空高く飛び上がった。
｢天空隼弾！｣
円堂さんは風神雷神ゴーストで防ごうとしたけど、弱点をつかれ、1点を短時間で決められた。
風神雷神ゴーストの弱点は上。正面からは強いけど、上からきたらすり抜ける。
弱点を見抜けるハオくんはさすが。今まで一緒にいたし、大体の技が見抜かれてるはず。円堂さんも、他のみんなもどう対抗するのか。
その後、万里の長城からの天空隼弾で2失点目。苦しくなってきた。
｢西蔭、砂木沼、準備を｣
そこで久遠コーチがキーパー2人に指示を出した。監督の代わりに久遠コーチが仕切ってる。
円堂さんと交代？と思ったら、違った。
西蔭と砂木沼さんはDFだった。
｢３本矢の話を知っているか？｣
西蔭の説明だと、毛利元就っていう人が考えた、1本の矢だと折れるけど、３本の矢だと決して折れないっていうのらしい。
｢３本の矢、1人でできないなら、3人で対抗すればいい｣
ということで、3人でハオくんの天空隼弾を止めることに。
早速天空隼弾をうち、3人で挑戦する。
けど、止められないと確信した。西蔭の王家の盾のタイミングと砂木沼さんのドリルスマッシャーのタイミングが合ってない。砂木沼さんが少し遅いせいで、西蔭が耐えきれなくなってる。
3つの技が合体しそうなところで威力は消え、野坂がクリアするというのを何回も続けた。
だんだん西蔭はいらつき、砂木沼さんは焦らなすぎて、合わなくなった。そんな時でも、円堂さんは円堂さんだった。
こんな危機的状況でも、楽しむことを最優先してプレーしてる。だから、円堂さんのパワーはすごく、勇気をもらえるんだ。
”楽しむ”ことを頭に入れながら3人でもう一度天空隼弾を受ける。
今度は3つの技が合体し、腕がいっぱいあるアシュラに変化し、ザ・アシュラが生まれた。
完璧にボールを止められたんだ。
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世界編メンバー
亜風炉照美
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