特別な私の皇帝【野坂悠馬】 (ページ30)

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二つ名ページ30

雷門と永世の試合当日。

「永世学園の吉良ヒロトくん。今日は来てないみたいだね」

あの不良っぽいやつ、ヒロトはなぜか来てない。あと少しで決勝だっていう試合なのに。

「試合を投げ出したのでしょうか？」

「どうだろうね」

『そうだ野坂、ライセンス見せろ。
野坂が“戦術の皇帝”って言われてるけど私ってなんかある？』

ライセンス返して欲しいのもあって言った。

「あるよ。
Aちゃんは“高嶺の崇高プレイヤー”。ぴったりでしょ？
ライセンスを作り直してたから返せなかったんだ。ごめんね」

『“高嶺の崇高プレイヤー”…。高嶺も崇高も意味似てる気がするけど』

「そこは気にしないでね」

って、作り直してた？そんなことできるのか…。

『あっ、前写真撮るとか言ってたのはこれのため？』

「そうだよ。さすがにユニフォームを着てないのはダメだったから」

前っていっても結構前な気がする。野坂が急に撮らせてほしいとか言った。

嫌って言っても私を脅すから仕方なく撮ったんだったな…。

『“高嶺の崇高プレイヤー”って勝手についたのか？』

「Aちゃんに合うように作られてるよ」

『合ってるかは知らねぇけど、別にいいか。
…ん？なんで野坂が私の誕生日知ってるんだ…？』

教えてないんだけど。

「あぁ、生徒手帳見たんだ。３月２日なんだね」

『…』

なんで勝手に見てんだよ！？

『ふざけんな！私の個人情報勝手に見るとかありえねぇんだけど！？』

「大丈夫だよ、もう覚えてないから」

『そういう問題じゃねぇんだってば！』

私が野坂に言いまくってたら西蔭に止められた。

※“高嶺の崇高プレイヤー”、これがAちゃんの二つ名です！高嶺と崇高って少し意味似てる…。まぁ、この私が作ったものですからどうか気にせずに…！