弐輪目 ページ3
通学路。
風が吹くと桜がひらひらと舞う。そしてほんのり潮風の匂いがする
ちらほら同じ立海生の制服が見えるが完全に顔覚えのない人達ばかり
私が覚えているのは極々少数の人。その人の名前は…………
____「Aちゃああああああん!!!!!!」
私の背後から私の名前を大声で呼ぶ声が懸命に聞こえてくる
私の名を呼ぶ子は全力疾走で私に向かってくる
そして私の目の前に来ると思いっきり私に飛びつき抱きつく。
「会いたかったよぉ〜!!」
涙目になりながら上目遣いで私を見つめる
やっぱり相変わらず可愛いね、陽葵。
この子は夏木陽葵。
私が中一のとき、つまり、まだこの町にいた時の親友。
感動の再開ってやつだよね。
「久しぶりだね、陽葵。」
高校生になった陽葵は中一の時に比べ、少し身長が伸び、少し顔が大人びたけど、まだまだ可愛らしくて子供っぽい
「ちょっとー。Aちゃん、失礼だよー!!」
「え?あ、ごめん。なんか口に出ちゃってた」
「もうーー!!」
陽葵は顔をプクッと膨らませ、ポカポカと効果音がつきそうな手で私のお腹を叩く
「あ、そういえば、陽葵は高校になっても男テニのマネージャーするの?」
陽葵は美人で、可愛くて、妹っぽくて、天然で、なおかつ女子人気ナンバーワンの男テニのマネージャー。
みんなからの憧れのポジション(?)
「.......。え、あ、うん。続けるよ!約束したからね。えへへ」
陽葵は顔を少し赤らめにこっと微笑む。
そんな会話をしてるといつの間にか校門の前に来ていた。
「AちゃんAちゃん!あそこの掲示板にクラス表が乗ってるんだよー!一緒に見に行こ!」
立海は、A〜I組まである。さすがマンモス校……。
私が前通ってたところはD組までしか無かったのにその4倍……!
これ、陽葵と一緒になれるかな……。
84人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かるぴん(プロフ) - 面白いです! (2022年4月8日 15時) (レス) @page25 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくり/yukuri(プロフ) - ニココさん» 返信遅れてすみません。コメントありがとうございます!!更新、頑張ります! (2019年12月14日 8時) (レス) id: 9095cb9686 (このIDを非表示/違反報告)
ニココ(プロフ) - ヤンデレ物大好きです!!更新ガンバレ!!!! (2019年12月13日 19時) (レス) id: d6e98f71a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆくり/yukuri | 作成日時:2019年12月12日 21時