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「もうすぐインハイ予選やっけ」
北「せや。藤田もあちこち回るんか?」
「うん、せやから授業に出ること少なくなるねん」
ノート頼むで、って俺を見て微笑む。
昼休みが終わり、移動教室やから体育館へ向かう。
あの日、屋上であった出来事を境に少し仲良くなった。
モブ男3「ふ、藤田サァン!!」
突然後ろから藤田を呼ぶ声。
藤田も俺もびっくりする。
「…はい」
モブ男3「あの!き、北とは付き合ってるの…?」
あぁ、最近一緒におること多えぇからな。
勘違いするのも仕方ないやろ。
北「いy((「自分で言うで」…そか」
「違いますよ」
そう言うと男は表情が明るくなる。
「けど、今は卒アルに向けてみんなの写真が撮りたいんです。輝いてるみんなを撮れるのは嬉しいし楽しい。
だから…それを私の手で収めたい。
.
.
その瞬間を逃したくない」
そう言う藤田の目は澄んでいた。
モブ男3「藤田さん、卒アルの写真撮ってるん!?じゃあ自分、たくさん撮ってもらえるように頑張るで!!」
ほな!って走り去って行く。
「撮っても写真を選ぶのうちやない」
北「やる気が出るのはええことや」
せやな、って少し笑う藤田。
先生「藤田」
「はい?」
俺らの担任が藤田を呼ぶ。
先「卒アルのクラス風景の写真、7組は藤田に撮ってもらいたいんやけど…ええか?」
「構いませんよ」
ただ、ずっとカメラを持ち歩くことになります。って言うと
先「構わん構わん!すまんなぁ、頼んでばっかで」
「大丈夫ですよ」
じゃあ、頼むで!って先生はそう言って帰っていった。
北「藤田も大変やな」
「まあ、でも楽しいからええよ」
今日は、いつも以上に藤田が楽しそうや。
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作者名:黒雪-クロセ- | 作成日時:2014年10月13日 12時