第１０４話 ページ8
A「あれ、リュウジ寝てる」
基山「疲れて眠っちゃったんだろうね」
部屋に戻ると、リュウジはスースーと
気持ち良さそうに寝息を立てて眠っていた。
何故、ここに基山が居るのかというと
私が氷を取りに冷蔵庫へ向かった際
様子が気になるからついてくよ、と言われ
『勝手に』着いてきたのが理由だ。
A「んー、 全然熱下がってないね……」
氷袋の氷を替えるついでに、リュウジの額に手を当て
温度を確認するが、リュウジの熱は全くと言っていい程
熱は下がってなかった。
むしろ、さっきより上がっている気がする。
基山「明日緑川は学校休んだ方がいいかもね……」
基山は濡らしたタオルを手際よく絞って折りたたみ
リュウジの額に乗せながら言った。
A「……でもリュウジを1人にはできないよ」
こんな高熱を出している病人を1人置いて
学校には行けない。
少なくとも誰か看病する人が残らないと。
……よし、決めた。
私は基山の目を真っ直ぐ見て言う。
A「私が明日学校休んで看病する」
すると、その言葉を聞いた基山は眉をしかめる。
基山「でも、Aちゃんも緑川も休んだらクラスはどうするの？ 学級委員が1人もいないことになっちゃうよ？」
A「あ……」
基山は翡翠の瞳で私をじっと捕らえる。
そうだった。
私には学級委員の事もあるんだった……。
私が何も言い返せずに黙っていると、基山は
あーでも、と言いながら言葉を続けた。
基山「丁度明日のAちゃんの送り迎えの当番緑川だったし、Aちゃんに看病任せるよ」
A「えっ？」
私はいきなりそんな事を言われ
間抜けな声を出してしまう。
そして、基山は嬉しそうに微笑むとこう言った。
基山「学級委員の事は俺に任せとけばいいから。 ね？」
あ、この王子様に任せとけば明日は大丈夫そうです。
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きなこもち - 面白いﾃﾞｽﾈ！ファイトデス！ (2016年5月4日 20時) (
レス) id: 5c36d154a9 (このIDを非表示/違反報告)
ネギマロ - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 0時) (レス) id: 2b4d54ad06 (このIDを非表示/違反報告)
ＲW - お願いいたします。完結まで書いて下さい。ヤバいこの作品！おもしろすぎ！ (2016年3月9日 16時) (レス) id: 98fe04cf32 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 続き気になります！これからも頑張って！ (2015年7月27日 14時) (レス) id: b0cc2ec2d5 (このIDを非表示/違反報告)
媛乃ミカ(プロフ) - お気に入りにポチッと…更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年4月7日 8時) (レス) id: a7fa7f3826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆく | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sweetspice-yk/
作成日時：2013年4月4日 17時
