第１０１話 ページ5
基山「あ、Aちゃん」
A「リュウジどんな感じ？」
リュウジの部屋に行くと、基山がリュウジのベットの側に
椅子を置いて座っていた。
リュウジは辛そうに息をしながら眠っている。
基山「んー、さっき熱はかったら40度くらいあったよ」
A「はっ！？」
当たり前かのように、とんでもないことを言う基山。
普通の人間だったら、命に関わるほどの高熱だ。
A「病院連れて行かなきゃ」
私はポケットに入れていたケータイを取り出し
この近くで今の時間に空いている病院を探そうとした。
だけど、手に持っていたケータイは基山に取られる。
A「返して」
基山「病院には行かないよ」
A「は？」
何を言っているんだ、この人は。
今、目の前にいる友達が命の危険に
晒されているというのに。
私は何故こんな惨いことを言うのか、と
疑問を抱きながら基山を睨む。
基山「行かない、というか行けない、の方が正しいかな？」
基山は、どこか少し悲しそうな表情をさせながらも
微笑んだ。
A「それは……普通の人とは違う、から？」
私が恐る恐る基山に言うと、何だ、分かってるじゃないか
と言いながら、基山は椅子から立ち上がり
私をその椅子に座らせた。
基山「俺、氷とか持ってくるから、Aちゃん様子見てて」
A「あ、うん……」
終始、基山は微笑んでいたけど
やっぱり、その笑顔にはどこか影があった。
A「ごめんね、リュウジ……」
リュウジに謝る私の声が、虚しく部屋に響いた。
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きなこもち - 面白いﾃﾞｽﾈ！ファイトデス！ (2016年5月4日 20時) (
レス) id: 5c36d154a9 (このIDを非表示/違反報告)
ネギマロ - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 0時) (レス) id: 2b4d54ad06 (このIDを非表示/違反報告)
ＲW - お願いいたします。完結まで書いて下さい。ヤバいこの作品！おもしろすぎ！ (2016年3月9日 16時) (レス) id: 98fe04cf32 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 続き気になります！これからも頑張って！ (2015年7月27日 14時) (レス) id: b0cc2ec2d5 (このIDを非表示/違反報告)
媛乃ミカ(プロフ) - お気に入りにポチッと…更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年4月7日 8時) (レス) id: a7fa7f3826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆく | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sweetspice-yk/
作成日時：2013年4月4日 17時
