第１１０話 ページ14
基山「今、ちょうど血が切れてるんだった……」
A「……は？」
何を言い出すんだこの人は。
血がなかったら、リュウジが飲めないじゃん。
私は基山を薄目で睨む。
基山「うん、ごめん」
A「いやいやいや！」
ごめんで済まさないでよ、と私は基山の腕を縋るように掴む。
基山は顔を困らせたままだ。
基山「どうしようか……」
基山は考える素ぶりを見せる。
私は基山から離れ、何かないかと案を練っていると
基山がこちらをチラチラと横目で見てきた。
A「チラチラ見て何かあるの？」
基山「あ、気にしないで」
そう言いながらも、基山はこちらをチラチラ見てくる。
基山「血か……」
その言葉を聞いて、私の中に悪い考えが思い浮かぶ。
いや、まさかね……？
A「基山。 間違ってたら申し訳ないけど、変なこと考えてない？」
私がそう言うと、基山は整った顔をこちらへ向けて
お決まりの王子様スマイルを炸裂させてきた。
基山「Aちゃんは感が鋭いみたいだね」
うわあ、基山が輝いて見える……。
整いすぎている基山に寒気を覚えながらも
私は恐る恐る、悪い予感が当たらないようにと
願いながら口を開いた。
A「もしかして、私の血……」
基山「正解！」
私の悪い予感は的中。
ここ最近、私は感が鋭すぎるようだ……。
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きなこもち - 面白いﾃﾞｽﾈ！ファイトデス！ (2016年5月4日 20時) (
レス) id: 5c36d154a9 (このIDを非表示/違反報告)
ネギマロ - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 0時) (レス) id: 2b4d54ad06 (このIDを非表示/違反報告)
ＲW - お願いいたします。完結まで書いて下さい。ヤバいこの作品！おもしろすぎ！ (2016年3月9日 16時) (レス) id: 98fe04cf32 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 続き気になります！これからも頑張って！ (2015年7月27日 14時) (レス) id: b0cc2ec2d5 (このIDを非表示/違反報告)
媛乃ミカ(プロフ) - お気に入りにポチッと…更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年4月7日 8時) (レス) id: a7fa7f3826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆく | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sweetspice-yk/
作成日時：2013年4月4日 17時
