第１０９話 ページ13
基山「ただいま、リュウジの具合はどう？」
基山が帰ってきた。
基山は、リュウジの部屋に入るなり
カバンを制服の上着と共に置く。
A「それが、熱が下がらなくて……」
目の前で眠っているリュウジは、少し眉間に皺を寄せて
寝苦しそうにしていた。
基山「んー、どうしたらいいんだろう……」
こんなケースは初めてだ、と言いながら
基山は困ったように考え込む。
A「何か栄養のあるもの……」
私がそう呟くと、基山は頭をばっと上げこちらを見た。
基山「Aちゃんそれだよ！」
A「え？」
すっきりしたように、うんうんと頷くと
基山は口を開いた。
基山「緑川に血を飲ませればいいんだ」
A「あー！」
なるほど、そこは盲点だった。
吸血鬼なんだから、血を飲ませればいいんじゃないか。
基山「吸血鬼は人の血を飲んだら元気になるんだよ」
A「そりゃ吸血鬼だからね。 で、血は？」
基山「……えっと」
基山は片手を口に当て、口元を隠した。
さっきの笑顔が少しずつ青ざめていくのが分かる。
元々色白なのに、それ以上青ざめたらどうなるの……。
なんて事は今は声に出さないでおく。
A「基山どうしたの？」
基山「いや、あのね……」
基山はためらいながらも、ぼそりと口にした。
基山「今、ちょうど血が切れてるんだった……」
と、とんでもない事を。
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きなこもち - 面白いﾃﾞｽﾈ！ファイトデス！ (2016年5月4日 20時) (
レス) id: 5c36d154a9 (このIDを非表示/違反報告)
ネギマロ - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 0時) (レス) id: 2b4d54ad06 (このIDを非表示/違反報告)
ＲW - お願いいたします。完結まで書いて下さい。ヤバいこの作品！おもしろすぎ！ (2016年3月9日 16時) (レス) id: 98fe04cf32 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 続き気になります！これからも頑張って！ (2015年7月27日 14時) (レス) id: b0cc2ec2d5 (このIDを非表示/違反報告)
媛乃ミカ(プロフ) - お気に入りにポチッと…更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年4月7日 8時) (レス) id: a7fa7f3826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆく | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sweetspice-yk/
作成日時：2013年4月4日 17時
