第１０８話 ページ12
リュウジの部屋から少し離れた廊下で
私は電話を耳に当てる。
A「あ……今、大丈夫？」
私はガタガタ震えながら、あいつに電話をかけた。
基山『大丈夫だよ。 Aちゃん声震えてるけど何かあったの？』
基山は私が震えているのにいち早く気づき、冷静に応える。
本当は嫌だったけど、今頼れるのはこいつしかいなかった。
A「あの、リュウジの熱がものすごく熱が高くなって……」
視界がじわっとぼやける。
泣かまいと私は引きちぎれるんじゃないかと思う程に
下唇を噛む。
基山『……その様子じゃ、尋常じゃないくらいの熱なんだね？』
A「うん……」
やばい、今すぐにでも涙が落ちそうだ。
最後の悪あがきで私は涙が零れないように
そっと顔を上げる。
基山『わかった。 今日はもうすぐで授業終わるから、もう少し待ってて』
A「ありが……あっ」
お礼を言っている途中に通話が切れてしまった。
多分、今の時間からして最後の授業が
始まったんだろう。
A「はあ……」
自分1人じゃ何もできないじゃないか。
情けない自分が嫌になる。
私は膝を抱え込んで座り、しばらくその場で
ぼうっとしていた。
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きなこもち - 面白いﾃﾞｽﾈ！ファイトデス！ (2016年5月4日 20時) (
レス) id: 5c36d154a9 (このIDを非表示/違反報告)
ネギマロ - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 0時) (レス) id: 2b4d54ad06 (このIDを非表示/違反報告)
ＲW - お願いいたします。完結まで書いて下さい。ヤバいこの作品！おもしろすぎ！ (2016年3月9日 16時) (レス) id: 98fe04cf32 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 続き気になります！これからも頑張って！ (2015年7月27日 14時) (レス) id: b0cc2ec2d5 (このIDを非表示/違反報告)
媛乃ミカ(プロフ) - お気に入りにポチッと…更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年4月7日 8時) (レス) id: a7fa7f3826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆく | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sweetspice-yk/
作成日時：2013年4月4日 17時
