第１０７話 ページ11
A「熱どうだった？」
皿洗いが終わった後、リュウジの部屋の扉を開け
部屋に入りながらリュウジに聞く。
緑川「んー、なんかね……」
困ったように眉をしかめながら、リュウジは
デジタル体温計の小さな画面を私に見せた。
A「……え？」
小さな画面に映っていたのは、「ELL」の3文字。
つまり、まあ簡単に言うとエラーだ。
A「ちゃんと計れてなかったんじゃない？」
もう一回計ってみて、とリュウジに再び体温計を渡す。
緑川「ちゃんと計ったのになー……」
そんなことを呟きながら、リュウジは
左脇に体温計を挟み込む。
数十秒後、ピピピと言う音が鳴り体温計を取り出した。
緑川「ほら、さっきと同じ」
おかしい……。
その小さな画面には、またもやELLの3文字が
並んでいた。
その後も数回、ちゃんと正しい方法で計ったけれど
全ての画面に数字が表記されることはなかった。
A「んー、なんでだろ。 壊れてるのかな？」
私は体温計を小さな机に置くと、ごめんちょっと失礼
と言ってリュウジの額に手を当てた。
A「えっ、リュウジ熱高すぎじゃない……？」
リュウジの額を触って私は目を見開く。
リュウジの熱は尋常じゃない程上がっていて
普通の人間なら命に関わる程の熱だ。
多分体温計が動かなかったのも、リュウジの熱が
高すぎたせいだろう。
A「大変……。 電話しなくちゃ！」
私は震える足を無理矢理動かして、「あの人」に電話をかけた。
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きなこもち - 面白いﾃﾞｽﾈ！ファイトデス！ (2016年5月4日 20時) (
レス) id: 5c36d154a9 (このIDを非表示/違反報告)
ネギマロ - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 0時) (レス) id: 2b4d54ad06 (このIDを非表示/違反報告)
ＲW - お願いいたします。完結まで書いて下さい。ヤバいこの作品！おもしろすぎ！ (2016年3月9日 16時) (レス) id: 98fe04cf32 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 続き気になります！これからも頑張って！ (2015年7月27日 14時) (レス) id: b0cc2ec2d5 (このIDを非表示/違反報告)
媛乃ミカ(プロフ) - お気に入りにポチッと…更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年4月7日 8時) (レス) id: a7fa7f3826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆく | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sweetspice-yk/
作成日時：2013年4月4日 17時
