【ゲゲゲの謎】同僚が知らん男と子どもを抱えて帰って来た (ページ2)

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2話ページ2

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「どう言う事ですか、水木さん」

「……嫌、正直俺も自分がどうしてこんな事をしているのか分からない」

はぁ？という言葉を飲み込む。
突然家にやって来たと思いきや、そんな事を宣い出す男に疑問符しか浮かばない。

白髪の男は私をチラリと一瞥した後、赤子をあやす方に意識を向け私と目を合わすことは無かった。

「えーーーと、つまり？墓場の所で赤子を拾って？白髪のそのー、男の人が親で？けど行き場が無いらしくて？
頼りもなさそうだから同僚の私にお願いをしに来た、と？」

「嗚呼…」

自分自身でも無茶なお願いを言ってることは分かってるのだろう。水木は俯き加減になりながらも必死に私の目を見て様子を伺っていている様だった。

この男、こんなにもお人好しだっただろうか。
会社での彼の様子など余り覚えてないが、その親子に見せる優しさや対応が如何せん今迄の彼の行動と結びつかない。

何故私に？次に出るのはその疑問。
大して仲良くもなく、寧ろ会社では水木と喋った事など無いだろつと言えるほどの交流の薄さ。
私が快く良いですよ、と受け入れるような甘い女だと思ったのだろうか。

「…はぁー、あの、すみませんがお断りさせ…」

「…ゥ…ッヤ…ギャァ！！ゥァ…アアア！！」

私が断ろうとした瞬間、赤子が泣き始めた。

「おぉ…鬼太郎や、どうしたんじゃ…お父さんなら此処におるぞ」

白髪の男は焦ること無く、赤子に優しい言葉をかけポンポンと叩きながらあやし始める。

こんな怪しい連中家にあげる事自体がとてつもなく嫌な事だ。泊める何てとんでもない。
此方だって暇なわけじゃない、押し付けられた書類仕事を片付けないと行けないし、明日も支度もある。

けれど

子どもに罪はない。
それは間違いない事実だった。

「…………取りあえず、一晩だけですからね」

「有難う、Aさん」

この人、私の名前を知っていたのか。

赤子はいつの間にか泣き止んでいた。
勘弁して欲しい。

私はいつお人好しになったのだっけ、頭の済でぼんやりそんな事を考えながら頭を抱えた。

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