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2話 ページ3

sideA

A『ウィリアム兄様、お気をつけて。』

ウィリアム「あぁ、ちゃんと花は渡すよ。」

A『…はい。』

アルバート兄様にも預けた花。


sideアルバート

A『あの件の仕立て屋へ…?なら兄様、お願いが…!』

アルバート「なんだい?焦らずとも待っているよ。ゆっくり準備しておいで。」

笑うと安心したように笑う妹。

唯一、血の繋がった肉親。

A『兄様、子どもたちに花を送りたいのです。こんな事でしか弔う事が出来ませんが……』

アルバート「お前は優しいね。」

いつまでも。

A『?』

アルバート「行ってくるよ。」

頭を撫でる。

A『…兄様方はよく私を撫でますね。』

可笑しいと言わんばかりに笑う妹。

A『お見送り出来ず申し訳ございません…』


Aの足は片方は生まれつき備わってなく、

もう片方は崩れた瓦礫の下敷きになった際に…

アルバート「もうお前を苦しめたりしないよ。厄災は全て兄である僕が守ってみせるから。」

A『アルバート兄様……?』

妹は少し困った顔で

A『ウィリアム兄様も同じような事を口にしておりました。ルイス兄様も。』

笑う。

A『アルバート兄様が戻られるまでウィリアム兄様から頂いた本を読んで待ってます。』

また妹を撫でる。

アルバート「帰ったらどんな内容だったか聞きたいな。」

A『はい。お気を付けて。』

満面の笑みで僕を送り出す。


仕立て屋についた。

帽子を外し、

アルバート「ロディーのことお悔やみを言わせて頂くよ。」

Aから預かった花を店を出る前に置く。

本屋に行ってみようか。

アルバート「Aは退屈が嫌いだからね。」


sideウィリアム

少年から話を聞いた場所に来た。

Aから預かった花を置く。

馬車から見ていた…?

いや、獲物と見定めたのならもっとじっくり見る機会があったはず……

辺りを見回す。

……

あの建物なら……


ルイス「では、犯人はその窓から?」

ウィリアム「その可能性は高いだろうね。」

ルイス「毎日、目の下の通りで物乞いをする少年を見ているうちに…と言うことか…」

紅茶を飲む。

ルイス「そこは誰の家だったのですか?」

A『まず何の建物なのですか?』

クッキーを頬張る妹。

ウィリアム「Aの口に合うクッキーで良かったよ。」

土産にはピッタリだ。

ウィリアム「ガストロスクラブのクラブハウスだったよ。」

妹が表情が少し曇ったのが気になった。

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うっちゃん - すごく好きなお話です!!続き待ってます! (2021年8月15日 23時) (レス) id: d1761c5b5e (このIDを非表示/違反報告)
アミ - この作品、すごく面白かったです!!更新頑張ってください! (2021年5月28日 11時) (レス) id: ba379c9f27 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - 頑張ってくださいね (2020年12月19日 21時) (レス) id: 53d672d5c9 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - とても面白いです。また楽しみにしてますね (2020年12月9日 10時) (レス) id: 53d672d5c9 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - とても面白そうなのでお気に入りに追加してしまいました。更新の時を楽しみにしてますね。出来れば早く続きが読みたいです (2020年12月9日 0時) (レス) id: 53d672d5c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2020年12月6日 3時

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