7話 ページ8
sideA
A『に、兄様…私は…』
ウィリアム｢大丈夫だよ。｣
兄様は笑って私を持ち上げる。
A『…』
きっと冷やな目で私を見るんだ。
ふくよかな男性が出迎える。
アルバート｢初めまして、アルバート・ジェームズ・モリアーティです。それから次男のウィリアム、三男のルイス。そして末妹のAです。｣
怖い目で私を見る。
A『…ｯ……』
ルイス(A…)
ウィリアム｢大丈夫だよ。兄様が守ってるからね。｣
私を抱くウィリアム兄様が頭を撫でる。
sideウィリアム
なるほど。
一般的な貴族像だ。
A『…』
ベルファー｢ご令嬢がいらしたとは思いませんでした。｣
この男に姿を晒すのも本来なら しない。
しかし、知らない土地で精神的に安定していない。
致し方ない…
子爵のご好意という自慢で植物園に行くことになった。
A『…に、兄様…御手洗に…』
ルイス｢すみません。妹は身体が不自由なので、手洗いに介助が必要なので…｣
ベルファー｢ならばうちのメイドに任せましょう。同性の方が何かと気遣えるでしょう。｣
ルイス｢どうする…？｣
A『ご案内さえ頂けるのなら自分で出来ますから。』
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ベルファー｢どうです？我が果樹園は。｣
ウィリアム｢子爵自らが？｣
ベルファー｢いえいえ。庭師に任せております。｣
自慢する割に人任せか。
ベルファー｢時に…障害を持つ者が伯爵令嬢とは…驚きました。｣
ん？
ベルファー｢あの身体では縁談も来ないでしょう。どうです？私も寂しい独り身。｣
虫唾が走る…
A『兄様。』
ﾊｯ…
アルバート｢迷わずに来れたかい？｣
A『はい、親切に教えてくださいました。』
子爵の顔が曇る。
そして連れてきたメイドに対して鋭い眼光を浴びせる。
とりあえずお暇しよう。
A『…』
ウィリアム｢どうしたんだい？｣
A『…あの子爵は父様みたいでした……怖かったです…』
アルバート｢怖い思いをさせて済まなかった。もうさせないと約束したのに。｣
A『…メイドさんに閉じ込められそうになりました……ご主人様の命令だとかで……』
最初から狙っていたのか。
A『…兄様…』
アルバート｢兄様はここに居るよ。安心して。｣
―数分後―
A『…ｽｩ……ｽｩ……』
静かに寝た。
ウィリアム｢おやすみ、可愛いA。｣
続く (更新停止中)
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うっちゃん - すごく好きなお話です！！続き待ってます！ (2021年8月15日 23時) (
レス) id: d1761c5b5e (このIDを非表示/違反報告)
アミ - この作品、すごく面白かったです!!更新頑張ってください! (2021年5月28日 11時) (レス) id: ba379c9f27 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - 頑張ってくださいね (2020年12月19日 21時) (レス) id: 53d672d5c9 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - とても面白いです。また楽しみにしてますね (2020年12月9日 10時) (レス) id: 53d672d5c9 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - とても面白そうなのでお気に入りに追加してしまいました。更新の時を楽しみにしてますね。出来れば早く続きが読みたいです (2020年12月9日 0時) (レス) id: 53d672d5c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2020年12月6日 3時
