【テニプリ】あの時、雨でしたね【男主】 (ページ3)

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2回目ページ3

正直、中高大と

続くような学校に入学できたのは奇跡だと思う

多分、殆どが内部生

『はじめまして。俺は一ノ瀬Aです。よろしくお願いします』

拍手されて

拍手する必要があるかどうかわかんないけど

とりあえず元気そうなクラスだったのは

覚えてる

「よっしゃ。男の方が多いぜ」

何を競ってるんだよ

「男子ー。うっさいわ」

やっぱり女子は強いな

そう思ってしまうのは

俺の心が弱いからだろうか

まあ、心が弱くなったのは

実感してる

テニス部があるらしいけど

しかも強豪校

まあ、強豪なだけに、

ましてや俺なんか誘わないだろう

別に基本的にダブルス専門で活動してたし

個人戦なんて

前の部で15人中8位と微妙なラインだし

それに誘われたとしても

俺は、入りたいって思わないかも

少しだけ心残りがった

彼ともうあの日から話してないこと

彼も俺も性格が真反対

基本的、無口なのは俺かも

頭の中で考えるから

でも、普通に会話はする

自分からは基本話しかけることが

少なかった

彼はよく喋る

俺にも友達がいたけど

大半の友達が彼のおかげだから

あいつらといれたことも、

結構楽しかったのに

まあ、そんな関係もあっさり

崩れちゃったんだけど

.

.

隣の男子と軽く挨拶

『よろしく』

「よろしく」

彼は身長が高い

ホームルームが終わり

『部活何入ってるの？』

「あ、俺？バスケ部」

『そっか』

「お前は？」

『テニス部だよ』

「じゃあテニス続けるのか？」

『…別に、まだ考えてる』

なんて軽い会話

だいたい名前を聞かずともお前だけでいけるのが

すごいよな

なんてどうでもいいことを思って

数学の準備をした

先生、優しいな