嘘つき少年【文スト】

嘘つきが3人 ページ5

「やあ、こんな時間にしかも人気のないところで君は何をしてるんだい？」



ふと、声がするから




声のする方へと顔を向けた




『…』



なんとなくその人をみて



逃げ出したい



怖い



ああ、会いたくない


そう思った


頭の中で危険信号がなってる



はやく、ここを去るべきだと


『いやだなあ。1人で考え事してただけですよ』



と、いつものようにわらう




「…そうか、ならここをはやく立ち去るといい」



と声を低くした




数分前から逃げ出したいと思ったので



彼が言うなら僕は彼に従っただけ




そして、彼とはあくまで赤の他人だ




彼のことは忘れよう



彼、いや、あの人はやばい人たちの1人だと思う





推測すると




何かを調べるため



ここらへんで戦争が起こる



取引



のどれかだろう




もしくは、




僕が現場を見てたのに気づいたから偵察でも



してたのかもしれない





あの人は嫌だ




もう会いたくない




いつものように



忘れよう



.



.



.




.





.



「所詮、僕はそこらへんのクズと一緒だ。いや、それ以下だよ」



.


.



いつしか、となりにいた誰かに言った言葉



「忘れたらどんなに幸せなことだろう」

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