嘘つき少年【文スト】

嘘つきが10人 ページ12

不思議な夢を見たんだ



男の子二人が約束をしてる夢




一人が何かを叫んでいる




そして、その子が死んじゃった




誰かが泣いてるの



「ごめんね」



そう言って去って行く姿



そしたら急に切り替わる夢



「俺と君は前世で会ってるんだ。そして君にやられた」


何処からか声がする



『僕が君を…』


前世で？



「不思議な体験を君はしてるよね。例えば、君のお母さんが急に孤児院に預けたとか、小さい頃、あの子がいなくなればいいって思ってたら本当に数日間いなくなったこととか」



思い出した



そうだよ



まだ小学校一年くらいのときに


一度、



【あの子なんて嫌い。いなくなっちゃえ】



そう言ったことがある



そしたらその日、その子が行方不明に…




たまたまだとかおもってたんだけど





お母さんが僕に対して恐怖を持ったのは



確か、死んじゃった兄貴に



会いたいなぁって鏡の前で



そんなことを思ってた。そしたら




母さんが怖がり出して、不思議だなと思って



鏡を見ると兄貴の姿だった




その時に僕も怖くなった





確か、いやでも思い出したくなくて




無理矢理、僕の思考は



お母さんが孤児院に僕をやった理由は




仕事とかうまくいかなかったんだと



変えたんだ


でもなんで彼が知ってるの



『君は誰』


知らない前世とか知らない




「俺は君の異能力さ。」



そういえばこの前の人が言ってた



異能者



「なんで異能力を君が持ってるか知りたい？」



そんなことを言われた



確かに知りたい


「それはね、君を俺が呪ったから。君の異能力は俺の呪いだよ。前世で君は俺を派手にやったから。信じてたのに。裏切ったから…」




悲しそうにいう




そんなこと言われても



僕自身も、嘘をつく僕が嫌いだ



でもそうしないと生きてけない


「だから、君を殺す。もし、生きたいと願うのなら、…。この呪いという異能力に呑み込まれ負けないことだよ」

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