告白まさかの成功しました【国見 英】

20話 ページ21

国見「ん。おまたせ。いこっか」


私は頷いて


彼の隣に歩く



なんというか今更だけど



気まずい


『…ごめんね』



国見「何が？」



『私のせいで練習できなくなって』



国見「…別に。Aのせいじゃないよ。」



それに


と言葉を続けて



国見「俺がただ、そうしてるだけ」




こういうところはかっこいいと思う




国見「まあ、練習もサボりたかったし」



たまに一言余計なんだけどね



『ははっ何それ。』





彼はポケットを探り



何かを取り出した




国見「ん」




彼の手を見ると



キャラメル？



彼の好きな食べ物は確か塩キャラメル




多分、これは塩キャラメル




『くれるの？』



国見「特別」


『…ありがと』



彼の手のキャラメルを取ろうとした



.




.



取れなかった




取る前に彼は手を引く



国見「嘘だよ」



『ん〜！意地悪。』



国見「よく騙されるよね。Aって」



彼はやっぱりドSだよ




国見「…冗談だって。口開けて」



『なんで「はい」ちょ…ん〜』


なんでか聞こうとしたら


口の中に塩キャラメルを入れられた



『おいしい』



国見「当たり前じゃん」

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