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3日目 ページ5

れいむは光を映さない瞳で説明する。

その話はとても…苦しく辛く悲しい話だった。

母親は車で…引き殺されてしまったという。

父親はかろうじて生きてはいたものの、精神的な疲労で、まるで、生きているというのに、まるで____

“人形”

のようだった。

自分はもう立派なゆっくりだ、とそれきり自分一人で生きて来た。

__と、れいむは言った。

子供目線からのその話は、とても悲しい物だった。

私は下唇を噛み締め、プルプルと小刻みに震えているれいむを、そっと撫でた。

「…!」

れいむは目を見開いて顔をあげる。

「よしよし…」

「…っゆう、ふゅっ、う…ゆふぇ、ゆえぇぇぇえん!!」

れいむはその漆黒の瞳に大粒の涙を溜めながら、私の腕の中で嗚咽を繰り返していた。

・・・・・・・

「やめちぇね、ゆっくりしないで返してね!!」

…ううん、お飾りと揉み上げの赤い奴?を取り外してみたものの、ゆっくりはお飾りが命の次か同等ほど大事にしているようである。

お飾りを洗おうと思っただけだ。私は悪くない。

「にんげんしゃん!!お飾りさんを返してね!!」

「大丈夫、お飾りさんをゆっくりさせるんだ」

「ゆ…?」

“ゆっくり”という単語に少し落ち着いたようだ。

ガチャ

私がお飾り片手に扉を開ける。

するとれいむはあんよ(下腹部?)を器用に使い、ぴょんと跳ぶ。

「おにぇーさん、にゃにしゅるの?」

と問われる。

「秘密」

私はおけに水をはり、そこに洗剤を4.5滴入れると、物を洗う用の歯ブラシの持つ方で、カチャカチャと混ぜ始める。

15秒ほど経って来ると、泡が出始める。

そして歯ブラシのブラシ繊維( 所謂 毛 )の部分に石鹸水を付け、優しく洗って行く。

不安げだったれいむも綺麗になっていくお飾りを見て安心していた。

「お飾りしゃん!ゆっくち しちぇるよぉ!」

「ふふっ、ゆっくりしてるね」

私は飾りを持ち上げ、ベランダの方に持っていく。
れいむは不思議そうに私を見ていた。

カチャ

物干し竿に飾りを干す。

その後、れいむを持ち上げる。

「おしょらをとんでるみたい!」

「高いだろう?」

「たかーい!」

再度風呂場に入ると、れいむを床に置く。
そしてリンスinシャンプーを近くに持ってくると、2.3プッシュして手にのせる。

れいむを見るとガタガタガタガタと小刻みに震えている。
可愛いなオイ…おっと口が滑ったようですわ(汗)

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青葉シク - 癒されるわ…最高です!ゆっくり潰してるやつはゆるさんΣ(-᷅_-᷄๑) (12月4日 18時) (レス) @page6 id: 0400dd42f8 (このIDを非表示/違反報告)
緋咲きなこ。(プロフ) - れいむかわええ(^q^)こんな愛でを探してた!笑 (2015年4月25日 0時) (レス) id: f744a88e69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小倉小豆餅 | 作成日時:2015年3月6日 16時

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