名前 ページ44
……
あれからというもの。
「Aちゃん、嫁に来おへん?」
『い、行かないよっ、何言ってるんだい!』
「ふふ、ホンマ可愛ええ…食べてまいたいわ」
『っ!?んっ、ちょ、後ろから抱きついて来ないでくれるかなっ!?』
後ろから坊ちゃんがトコトコと着いてくるようになった。いやホント別人じゃないかと思う程の態度で。
…………今も、私が自動販売機で飲み物を買っているのだが、後ろから抱きしめてきている。
先程まで私はさしす組との訓練をしていたのだが今は休憩中だった。で、飲み物を買おうとしたらこれだ。
………んー、好いてくれるのは嬉しいんだけど…
『え、ぇっと…坊ちゃん?』
「んー?何や、Aちゃん」
『坊ちゃんは人の後ろ歩くの、嫌じゃないのかい?』
「Aちゃんなんやさかい、嫌なわけないやろ?」
そ、即答……、
うーん、でも、な。
『でも折角の仲間なのだし……隣でも良いのに』
「!」
後ろを歩かれるよりも、普通に隣でも接してくれれば良いのに。そちらの方が気楽だし。
「…………っっあーー、もう、ったく…」
『ん?』
「何なんや、可愛すぎやろ…あーーーっ好き…」
顔を両手で覆う坊ちゃんに驚き、『ええ…』となってしまう。どうしたんだよ急に。
『とりあえず、友人として接してくれればそれで良いから』
とりあえず苦笑いを向けると、坊ちゃんは「ホンマか!?」と顔を輝かせた。眩しい…顔面だけは良いからな…。
「じゃあ直哉って呼んでや、Aちゃん!」
『えっ』
「友人に坊ちゃんなんて言わないやろ?な?お願いや」
『えぇ……』
坊ちゃん呼び嫌なのかな?うーん……まあでも、確かに友人にそんな呼び方はしない、か。
『んー、じゃあ……』
ちょっと恥ずかしいな…いやでも覚悟決めよう。悟や傑も呼べたし大丈夫……な、筈。
『な、』
「な?」
今か今かと待っている坊ちゃんを見て、少し気恥ずかしくてサッ、と顔を逸らした。
.
『なっ、直哉……?』
.
坊ちゃ…いや、直哉と目を合わせず顔を赤くしながらも言う。改めて言うとなんか恥ずかしい。
「…………あーー、ヤバいわぁ…コレ」
『えっ……、』
急に手首を直哉に掴まれた。
反射的に見てみると、直哉の顔はとても真っ赤になっていて……
…………って、え?
__________
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てちあ(プロフ) - 早急に「ゆりなんぽん」というアカウントに返信したものを削除願います。他人のものもです。お願いします。 (2022年3月23日 2時) (レス) id: 0d6806340a (このIDを非表示/違反報告)
せりな(プロフ) - とても面白い作品です!きゅんきゅんです!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2021年6月24日 18時) (レス) id: 89932c3d9c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - ゆりなんぽんさん» これから続編に行きます!!楽しみにしてくれると嬉しいです!!という事です!分かりにくかったら申し訳ない笑 (2021年5月8日 14時) (レス) id: 23756b334c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - まあ感じ方は人それぞれですよね!ディープキスは耐えられなかったんだと思います!読者様に純粋で可愛らしい方が多かったという事で!そして続編でも是非是非応援して下さると有難いです!!! (2021年5月8日 14時) (レス) id: 23756b334c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - きらりさん» コメントありがとうございますー!!いやぁ大好きだなんてそんな……めちゃ嬉しいです!!更新頑張ります!!コメントありがとうございます!!! (2021年5月8日 11時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年5月1日 19時