クズ達に本気を出された結果。

動揺 ページ31

……





『…………え？』





思わず動揺してしまった。


……こ、高専におけ？いや、だって先生とかに許可取らないといけない…とかの問題以前に…





『君、術師嫌いなんじゃないの！？』


「あ？あぁ、確かにそりゃ嫌いだが」


『ここは呪術師の学校…いわぱ術師の集まりだし君どうせ自由に動き回りたいタイプの人間だろ？勝手に動き回られたらそれはそれで面倒いんだけど！！』





『そもそもね＿＿＿＿！』と続けようとすると、急に顔を近付けられた。

端正な顔立ちと、獰猛な目線が至近距離にあって言葉が止まる。





『はっ…な、何だい…っ』


「やーっと静かになりやがった…俺病み上がりだぞ？あんま騒ぐんじゃねーバカ。

……静かにできねーっつーならその口、塞ぐぞ」





何で、とは言わねーがな。とつづける伏黒に顔が赤くなってしまう。





「お、赤くなった。軽い態度とってっから男慣れしてるかと思ったが…意外と男慣れしてねーんだな」


『そっっ、んな、事より！何で高専に居たいんだいっ！？』





ふいっ、と伏黒と反対方向を向いて話しかける。からかわれるのは悟と傑だけで充分だ。





「だって行くとこねーし」


『君の顔なら女の子に家上げてもらえるだろ』


「アイツら競馬とかさせてくんねーんだよ」





……駄目人間のセリフだ…そりゃ私は賭場とか競馬とかどうでもいいけど…


それに、伏黒は色々と興味深いし夜蛾先生は認めてくれるだろう。




ただ……





『でも術師と毎日顔を合わせることになるんだよ？それで良いのかい君は。

……それに、此処に拘る理由でもあるの？』



「……正直に言っていいのか？」



『う、うん』





本人の問題なんだけど……
何か真剣そうだし、高専に拘る理由あるのかな。









「お前、俺の嫁になる気ねぇ？」







『＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿？』






え？



待って、今、なんつった？



よ、め？嫁……嫁？？？









『………………えっっっ？？？？？？？』









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

取引→←伏黒甚爾という男

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