痕 ページ14
……
「この首筋の痕…誰に付けられたんだい?」
五条にキスされて付けられた痕。世間一般ではキスマーク、と言うらしいがどうやらそれにご立腹らしい。
『え、ええと……悟に』
「へぇ?しかも名前呼び…どうやら先を越されてしまった様だね…」
夏油はスッと目を細めた。
ちょ、ま、え、怖すぎじゃないかい、え、
「A、私のことも名前で呼ぼうか」
『えっっ、強制、?』
「は?悟の事は名前で呼ぶのに私の事は呼べないのか?」
『よよよよ呼びます呼びますっっっ』
すると、ニコニコ笑顔に戻った。
どうやら私が名前を呼ぶのを待っているらしい。
『す、す、す…すっ、』
「………何だか告白しようとしてるみたいだね」
『は!?!?ち、違うから!!』
唸りながらも…「傑」と言おうとする。だが口は寸前で止まってしまう。うおおおあああ恥ずい。
『す、す、傑……?』
頑張って傑と言うと…私の肩を掴んでいた傑の手に力が入った気がした。
……え?なんか、嫌な予感がす、
「A」
『ア、ハ、ハイッッ』
「______襲っても良いかい?」
駄目に決まってんだろォォォォォォォォォ!!!!!
固まっていると、するりと私の足と足の間に傑のその長い足を割り込ませてきた。
え、え、待って、
『す、傑っ、待ってくれないかい!?何かこれ、ヤダ、』
「Aは嫌がる顔も可愛いね。
……いや、嫌がるからこそ可愛いのかな?」
そこでドS発揮しなくて良いからァァァ!!!
ていうか身長差的にヤバいって!それに何か足と足の間に誰かの足があると、なんか不安っていうか、
「ごめんね、私の名前を顔を真っ赤にして精一杯言うAが思っていたより何倍も可愛らしくて」
『か、かわ、』
顔が赤くなって力が抜けてしまう。
傑は、それに笑みを深めて…顔を近づけて来た。
そして悟が口付けた方とは反対側の方に…がぷ、と噛み付く。
『っひ、ぁ、!?』
思わず傑の服をガッ、と掴むが本人は気にした様子もなく舌を這わせながら首筋に吸い付いてくる。
『んっ…ぁ、待って、傑…ぁ…っ』
「ふふ、本当に敏感だね…」
嫌だと言っているのに、傑は辞めるどころか……歯を立てて噛み付いてきた。
『っつ!?傑っ…』
私は何をどうすれば良いのか分からず、ただ傑の名前を呼ぶ事しか出来なかった。
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てちあ(プロフ) - 早急に「ゆりなんぽん」というアカウントに返信したものを削除願います。他人のものもです。お願いします。 (2022年3月23日 2時) (レス) id: 0d6806340a (このIDを非表示/違反報告)
せりな(プロフ) - とても面白い作品です!きゅんきゅんです!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2021年6月24日 18時) (レス) id: 89932c3d9c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - ゆりなんぽんさん» これから続編に行きます!!楽しみにしてくれると嬉しいです!!という事です!分かりにくかったら申し訳ない笑 (2021年5月8日 14時) (レス) id: 23756b334c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - まあ感じ方は人それぞれですよね!ディープキスは耐えられなかったんだと思います!読者様に純粋で可愛らしい方が多かったという事で!そして続編でも是非是非応援して下さると有難いです!!! (2021年5月8日 14時) (レス) id: 23756b334c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - きらりさん» コメントありがとうございますー!!いやぁ大好きだなんてそんな……めちゃ嬉しいです!!更新頑張ります!!コメントありがとうございます!!! (2021年5月8日 11時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年5月1日 19時