クズ達に本気を出された結果。

恋バナ ページ2

……





「ねぇ、そういえばAって好きなタイプとかあんの？」



『えっっ、どうしてそんな事を聞くんだい？』





硝子に珍しくそんな事を聞かれたのが、事の発端なんだろう。


授業が終わって、何となーく任務もなく。


全員で放課後残って話していた…所謂普通の日常の中。





の、筈だったのだが。






「だってAっていつもヘラヘラしてるから」


『えっっっ私そう思われていたのかい？』


「隣のクズ二人よかマシだけど気になってさ」


「は？それ俺の事かよ」


「私まで入ってるのは心外だな」





んー、好きなタイプかぁ。
別に好きな人もいたこと無いしなぁ……



強いて言うなら、





『んー、真っ直ぐ一途に愛してくれる人とか良い…かな』





付き合ったりするからには愛情は欲しいよね。





そう思ってしたこの発言。


この発言が、災厄を招いた。







「え、俺じゃん」
「いや私だろう」







えっっっっ…………







『2人とも私のタイプしっかり聞いてたかい？正反対じゃないか』



「ああん？？どういう事だコルァ」



「嫌だな、私は悟と違ってしっかりと恋人には愛情を注ぐよ？」






五条は浮気しそうだし、
夏油は飽きられたら棄てられそうだな、と、


私はそう思うのだけど…え、皆もそう思わない？






『ふふっ、二人の恋人になる女性は気の毒だねぇ』






そう思ってへらりと私が笑うと……







「ほぉ……？」
「へぇ………」






二人が、意地の悪そうな笑みを浮かべていた。






『…………………待っっっっって悪寒がした』



「………………なんかゴメン」







硝子一生恨む。







「ゴメン……わざとじゃないんだ、私も……」








許す。








ー

どうした？？？→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す