�� グリモワールを手にした13歳 ページ4
レミリア「だってじゃないわ。多分フランに合う絵本を探し回っているはずだわ。パチェの図書館は広いんだから、人間が一冊の本を探すのに10分以上かかるなんて当たり前よ。」
フラン「そうなの……かな？」
レミリア「ええそうよ。今まで本を持ってくるのが早かったのは事前に準備してたからなのよ？昨日私がAを呼び出しちゃったから準備が遅くなったのね…。」
フラン「じゃあAちゃん私の事嫌いになってない？」
レミリア「もちろん嫌いになるわけないじゃない。嫌いだったらフランのお世話係なんてやるわけもないもの。なんなら今からパチェの所に行く？」
そう言うとフランはさっきまで泣いていたのが嘘みたいに目を輝かせ私の誘いに乗った。
私が椅子から立ち上がろうとすると紅魔館全体が一瞬光に覆われた。
日光では無かったため私達吸血鬼に被害はなかったものの光った先にあるのは花壇と…
レミリア「！？大図書館…」
フラン「え？え？」
レミリア「咲夜！パチェの部屋に行くわよ！」
咲夜「御意。」
フラン「お姉様！咲夜！待って〜！」
走った先に大図書館に通じるドア。私は思いっきりドアを開け叫ぶ。
レミリア「ちょっとちょっと！何なの？さっきの光は！」
咲夜「分かりません。」
フラン「Aちゃん大丈夫？」
ドアがいきなり開いてびっくりしたAは視線を一気に私の方へ向ける。
Aの顔はどこか寂しそうだった。
Aが手に抱きしめていた本には博麗神社と書かれたお札が貼られている。
私を見たあと、フランの発言に気付き大丈夫と言ったがその笑顔も少し無理をしているようだった。
パチュリー「さっきの光…もしかしてブラッククローバーの漫画で出てくる魔導書授与のシーンに似ているわ！」
突然な事で私もAやフラン、咲夜等大図書館に居た全員があ然とした。
レミリア「はぁ？！パチェ何言ってんの？」
パチュリー「そのままの事を言っただけだわ。Aが手にしている魔導書は間違いなくジ○ンプに出てくるグリモワール。そしてさっきの光は魔導書授与のシーンとほぼ一致しているのよ！」
フラン「まどうしょじゅよ…？」
咲夜「魔導書授与とはジャ○プに出てくるブラッククローバーの世界でグリモワールという魔導書が受け渡しされる行事の事を言います。」
フラン「よく分からないや」
レミリア「でもまだそれがグリモワールだっていう確証がないし、魔導書授与って15歳からでしょ？Aはまだ13歳よ？」
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作者名：yukkurihana | 作成日時：2017年12月21日 15時
