吸血鬼は恋がしたい2

55話 ページ5

ﾊﾞﾈｯｻ「いいのいいの。魔法騎士団がいるだけで犯罪の抑止にもなるし。それにステキな殿方も寄ってくるかもしれないし」

『近寄んな言われてますけど』

ﾊﾞﾈｯｻ「めぼしいものは買ったから少し静かなところに行きましょうか」
ﾉｴﾙ「静かなところ？」

『人が居ないところならどこでもいいや…』
アスタ「そんなに人が嫌か？」
『うん。今日は燦々の天気で体力温存が難しい上に朝の血液飲み忘れたからいつ理性が無くなって周りの人殺しちゃうかわかんないもの。』

アスタ「えぇ...！！ど、どうすればいいんだ。」

『私のバックから日傘取ってくれない？』

アスタ「ん？これか？」

『そうそう…アスタも入る？』

アスタ「大丈夫っす！」

ﾊﾞﾈｯｻ「そんなAにもとっておきの、ね」
ｱｽﾀ・ﾉｴﾙ『「ん？」』

ﾊﾞﾈｯｻ「こっちよ」
ﾉｴﾙ「こっちって…」
『ただの路地裏じゃ…』

ﾊﾞﾈｯｻ「ブラックマーケットよ」
アスタ「ブラックマーケット？」

バネッサ「ちょっと危険だったりするけど効果がすんごい魔法道具が置いてあったりするのよ？Aもここなら暗いし体力温存出来るんじゃないかしら？」

『わぁー！ありがとうございますバネッサさん！』

ﾊﾞﾈｯｻ「それにあなた魔力のコントロールまだできてないでしょ？」
ﾉｴﾙ「えっええ…それが何か？」

ﾊﾞﾈｯｻ「ここには魔力を抑えるアイテムもあるわ」
ﾉｴﾙ「え…」

バネッサ「相性のいいアイテムを見つけて魔力を調整すればコントロールできるようになるかもしれないわね」

ﾉｴﾙ「魔力のコントロール…」
ﾊﾞﾈｯｻ「ちょっと何か探してみましょっか」

アスタ「ん？あそこすんげえ賑わってんな」
ﾊﾞﾈｯｻ「この奥はあなたたちにはまだ早いわね。素人はほどほどにしておかないと身を滅ぼすわよ」

『身を滅ぼす…』

ﾏｸﾞﾅ「よっしゃ〜やったるぜやったるぜ！給料100倍にしたるぜ！」

アスタ・ノエル「『(知ってる人居たー！)』」



ｾｯｹ「クッソまた負けたフッハ…」
「わしには未来が見えるんじゃよ」

ｾｯｹ「フッハ…強えなあのババア」

ｾｯｹ「っていうかこんなことやってる場合じゃねえんだ仕事仕事…」

ｾｯｹ「仕事っつってもひったくり犯を捕まえるってそんなの魔法騎士団のやることなのかよフハー。でも逆らうと団長怖えしな…」

ｼﾞｬｯｸ「文句あんのかテメエ。真っ二つにしてやっぞおら」
ｾｯｹ「あぁぁ！」

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