吸血鬼は恋がしたい2

85話 ページ35

「いやどうだろうな変な子だよ」
「母親が死んだってのに」

ﾗｯｸ「あいつは…」
ﾉｴﾙ「ラック？」
ﾗｯｸ「僕の獲物だ」

(勝って…母さんに捧げ続ける)

「僕がやる、ひとりで。仲間なんていらない…僕だけの力で！」

ﾉｴﾙ「ちょっと！何言って――」
ﾗｯｸ「じゃないと母さんに認めてもらえない」
『ラック先輩…』

アスタ「勝手にしろ」
ノエル「ちょっと？！」

「出し惜しみしてる場合じゃないね」

ﾗｯｸ(僕が…僕が…母さんを！母さんに認めてもらえないと…僕は独りぼっちだ)

アスタ「あんたは勝手にすればいい！俺も勝手にする！」
「僕はひとりで…」
アスタ「ひとりになんかさせるかー！」

アスタ「あんたが俺をどう思ってても知らん！勝手にすればいい！」
(気づかないようにしてた)
アスタ「あんたは俺の…俺たちの仲間だって！」
『私の存在。忘れないでもらえる？』

ﾗｯｸ(僕にも頼っていい仲間がいたんだって)
(ごめん母さん。僕は…ひとりじゃなかった)

ﾗｯｸ「確かにみんなで戦ったほうが楽しそうだね」
アスタ「おう！」
『うん！』

「まずいねどうも。こりゃもうおじさんも本気でいくしかないね」
ﾛｰﾀｽ「煙創成魔法・堕王の煙獄！」
「もう逃げられないよ若者たち」
アスタ・A「『誰が相手だろうと！俺たち/私達の黒の暴牛が勝つ!!』」


ユノ「本気を…出します」

ユノ「風創成魔法・疾風の白鷹。そして風刃の叢雨！」

ユノ「宝物殿に先に行くのは俺たち金色の夜明けだ！」


アスタ「斬っても斬ってもキリがねえ！すぐもとどおり！」

ノエル(ガスがどんどん充満してく…このままじゃ窒息死。まずい早く術者を倒すしか…)
『私吸血鬼だから窒息死しないよ？(吸血鬼関係ないです。)』
ノエル「なっ！いつの間に！！」
『あはは😃吸血鬼の勘はよく当たるんだよ？もしかして当たった？？』

(魔力の感じであいつがどこにいるかはだいたいわかるけど…攻撃してもおそらくよけられる。今までの戦闘から考えるとあいつは…)

ﾗｯｸ(この煙の中でなら高速で移動できる…そして魔力の感知能力も高い)

ﾗｯｸ(攻撃を当てるには不意を突くしかないけど…魔力を感知されずにどうすれば？)

(この魔法の欠点は魔力消費が大きいのと…)
「おじさん魔力はまだ大丈夫だけどね」
(敵の姿が僕にも見えないこと)
「けどノープロブレム。おじさんにはキミたちの魔力がはっきりと感じ…ん？」

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