吸血鬼は恋がしたい2

83話 ページ33

ｱｽﾀ「ユノ、俺たち家族だよな！」
ﾕﾉ「そうだね」
ｱｽﾀ「でも血は繋がってない」
ﾕﾉ「うん…」

ｱｽﾀ「でも血が繋がって人より繋がってるよな！」
ﾕﾉ「どうしたの？急に…」

ｱｽﾀ「だからさ…俺たちは血の繋がった家族は居ないけど、これまで出会った仲間たち…」

ｱｽﾀ「それから、これから出会う仲間も――家族みたいに大切にしようぜ！」
ﾕﾉ「うん！」


「若い芽を…摘みたくないんだけどね」

『ラック先輩…』


「ラック！なぜこんなことができないの？何度言ったらわかるの!?」

「なんで笑ってるの？なんで怒ったり泣いたり出来ないの？なんでそんな風に生まれてきたの！」

「平民の生徒が…貴族に勝った」
「交流魔力対戦が始まって初だぞ」

「貴族に勝つなんて普通じゃねえよ」
「やべえ俺あいつのこといびってたんだ仕返しされるかも…」
「ずっと笑ってるしこえーよあいつ」
「関わるな…ボコボコにされるぞ」

「魔力で貴族に勝った…？ラック！すごいじゃないの！あなたにそんな魔力があったなんて」

「貴族に勝つだなんて普通できないことだわ。あなたは特別だったのよ、これからも勝つのよ」

「勝って勝って…勝ち続けなさい、あなたの力で。この世界、誰も助けてくれないわ」

「あなただけの力で…」
ﾗｯｸ「母さんが喜んでくれるなら…」


「危ないねー感覚もスピードも鋭くなってるよ」

(勝って…)
ﾗｯｸ「勝ち続ける！」

ﾗｯｸ「僕の力で！」

『…………』

「悪いね、おじさんも負けられないんだわ」

ﾛｰﾀｽ「煙創成魔法・煙縛十字牢」

(実体を持った煙!? 動けない！)

『ラック先輩？！』

「これ魔力相当消耗しちゃうから使いたくなかったんだけどねー。おじさんヘロヘロ。もうチョロチョロ出来ないよ、若者」

「さてさてウチの若者は上手くやってるかね？おちち…」

ﾛｰﾀｽ「あいつコミュニケーション取り辛いんだよねージェネレーションギャップ？」


ﾐﾓｻﾞ「植物回復魔法…」

「夢癒の花籠」

「申し訳ありません、回復魔法の使い手の私が先に倒れてしまって…」

「余計なことを考えるな。今は自分の治癒に集中しろ」

ｸﾗｳｽ(あの紋様…侵略国家ダイヤモンド王国の魔道士か)

ｸﾗｳｽ「貴様！背後からいきなり攻撃するとはそれが戦士のやることか！」

「言っている意味がわからない。どれも同じ道端の石ころだ」

「サポートしろユノ！ダイヤモンドの外道にクローバーの金色の夜明けの力を教えてやる！」

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