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✩懐かしの味(後編)✩ ページ10
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「……ちゃ………ちゃん………………！！」
「空愛ちゃん!!」
「えっ……？あ、あ、どうしたの？」
「どうしたはこっちのセリフだべ！さっきからぼーっとして…
ほれ、空愛ちゃんの分も焼けたぞ、いっぺぇ食え！」
そう言って母さんは肉や野菜が盛られた皿を差し出してくる。
「……うん。いただきます」
そう言って、肉を一枚口に入れた。
懐かしい美味しさに、思わず頬を緩めた。
……うん、やっぱり
「やっぱり母さんが作るもの、美味しいね」
「焼いただけだがな」
「でも、美味しいよ」
素直な感想を伝える。その横では師範も肉を頬張っていた。
これから地球を賭けた戦いをするというのに…思いの外日常に近い時間だと、焼き目の着いた野菜を頬張りながら思った。
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作者名：一華(Web) | 作成日時：2023年5月24日 23時
