✩第六宇宙の戦士たち✩ ページ11
それから少しして、名前の無い星に到着した。
地に降りる前に、
惑星レベルの大きさに驚愕していると、いつの間にか試合会場に到着していた。
……場外アリの試合とはいえ…
「このメンバーが戦うには、少々狭い気がしますけど」
今日の主役たちを見回しながら言う。
今回の選抜メンバーは孫悟空、ベジータ師範、ピッコロさん、ブゥさん、そしてモナカさん。
モナカさんはよく分からないけど、ほか四人はこの狭さじゃ物足りないだろうに…
そんなことを考えてると、上からビルス様にどことなく似てる神____シャンパ様とやらが降りてきた。隣にはウイスさんによく似た天使を連れている。
口喧嘩のようなものを始めた二人の神を他所に、私は気を探ってみた。
ここから少し上に行ったところにある足場____そこに五つの気があった。恐らくあそこに第六の戦士たちが居るのだろう。
「ペーパーテストなんかで落ちないでよ〜！！」
ブルマさんの声が聞こえる。恐らくあの場所はペーパーテストの実施会場……なのだろう。
「…ビルス様。五人について行ってもいいですか？」
「…？
別に大きな問題はないだろうけど…こりゃまたどうして……」
「…私も一応、混血ですがサイヤ人ですので…
どんな人たちがいるのか、気になるじゃないですか」
そこまで言うと、ビルス様が私の顔を……いや、目を見つめた。
そして一つ小さな溜め息をつく。
「君、性格が結構ベジータ寄りな子だと思ってはいたけど……
その目は完全に悟空の子だね」
気に入ったよ、と笑むビルス様に少し不服そうな視線を送る。
確かに私は孫悟空の娘だけど、そんなに似てないだろう。まして第六の戦士たちに対して孫悟空のような"強い奴と戦いたい"なんて脳筋な思いは無い。あくまで興味だ。
「ま、行ってきなよ。ただしテストのジャマはしちゃ駄目だよ」
「…ありがとうございます」
素っ気なく返して、足場がある場所へ飛ぶ。
そこに降り立つと、実に興味深い光景が広がっていた。
某くまさんのようなデカいの、ロボットみたいなデカいの、小さい頃少しだけ話に聞いた"フリーザ"とかいう奴とよく似たの、そして一人異様な空気を放つ紫色の。
……ん？あと一人は？
見渡すと目が合った。
「よぉ空愛！どうした？？」
……孫悟空と。
そこで初めて、孫悟空と師範で誰かを囲んでいることに気づいた。
師範よりも背が低い、小柄な…………
「…サイヤ人？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：一華(Web) | 作成日時：2023年5月24日 23時
