一難去ってまた一難 ページ32
「確かにそうですね。
しかし、もう自分の中では貴女と自分は付き合ってますし、いつかそういう仲になる予定ですので」
『すみません、色々と大丈夫でしょうか』
これが妄想癖か〜!わぁ、初めて見た〜!
…無理やり明るくするのはやめよう。かえって虚しくなるだけだ。
そういう仲ってあれだよね?夫妻?…いやいや。
「自分は至って正常ですよ☆貴女のことは正常かと疑うほどに愛していますが」
『自覚しているんですね??』
そこは安心したわ、でも自覚しているなら治してほしいんだけど。
逆に好きじゃなかったら前みたいな事件起きないよね。好きじゃなかったらただのサイコパスだわ。
「それより、どこかで優雅にお茶しませんか?貴女とゆっくりお話でも──」
プルルル。
茨が話している途中に、スマホの着信音と思われるものが聞こえた。
茨の顔をガン見していたので、明らかに茨の眉間にシワが寄るのが分かったが、すぐにいつも通りの眉間に戻った。
「おや、どうやら殿下からの電話のようですね!Aさん、少し失礼します」
そういうと茨は私に背を向け、耳に電話を当てた。
ここからでも若干日和さんの声が聞こえる。他校に連れ去られたときのことを思い返してみると、結構声が大きかったことを覚えている。
しばらくすると、はい、了解しましたと茨が言い、通話を切ったスマホをポケットの中に入れる。
「用事ができてしまったので、名残惜しいですが今日はここでお別れですね」
『レッスン?』
「いえ、今回ばかりはレッスンではありません☆Aさんには言えませんね」
『なんですか、気になる言い方しますね』
「ま、知らないほうがいいですよ☆もしかしたら、いつか知ることになるかもしれませんが!」
なんだか怖い。なにかありそう。
…あまり考えないでおこう
茨は、私に背を向けて奥の方にとめてあった車に乗っていった。
何気にあまり気にならなかったけどデカイなあの車。お偉いさんが乗ってるやつ──リムジン?ヤバい、あの人
「まぁいいや、私も帰ろっと」
〜
家に帰ると、一つのLINE通知が来ていることに気がついた。一つ、何気に珍しい。
どうやらみかからのLINEのようだ。タップして開いてみる。
"Aちゃん!大丈夫やった!?"
ん?一体どういうことなんだろう…?
質問してみるとすぐに既読が付き、返信が返ってきた。
"あの秀越学園の人に絡まれてたやろ。変なことされへんかった?"
あれ、どうしてみかがそのことを知っているんだろう?
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アテネ - himeruさんを出してくれてありがとうございます (9月26日 7時) (レス) @page37 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - いつも作品見させてもらってます!リクエストなんですが、良かったら逆先夏目くんを出して欲しいです!更新頑張ってください! (8月30日 21時) (レス) id: 69411785f6 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - めちゃくちゃ好きなお話です!リクエストなんですがこはくくんと一彩くんを出して欲しいです! (8月30日 19時) (レス) id: f530bd8429 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - アテネさん» コメントありがとうございます!了解しました〜!少々お待ちを…! (8月29日 17時) (レス) id: 1b249669ed (このIDを非表示/違反報告)
アテネ - himeruさんを出してください (8月28日 16時) (レス) @page10 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星空 | 作成日時:2022年2月5日 9時