猫かぶり令嬢と赤髪の不良【赤羽業】

猫かぶり度37% ページ39

「何？お兄さんら、観光が目的っぽくないんだけど。」


制服着てる……………ってことは、あっちも、修学旅行か？



「男に用はねぇ、女置いてお家に帰ん…ガッ！！」


カルマ君が、男の一人を殴った。



「ほらね、渚君、目撃者のいないとこなら、喧嘩しても問題ないっしょ。」



そいえばカルマ君、喧嘩強いんだよね。



「てめぇ、刺すぞ！！」


「刺す？そのつもりもないのに？」


ごもっとも。




「嫌！」

「何！？」



『神崎さん！カエデちゃん！』




カエデちゃんと、神崎さんが捕まっている。

一生懸命抵抗しているが、やはり男の力には敵わない。



「暴れんなって。」


｢おっ、そこの女もこっちに…『その手を離してもらえますか？』



私は、男の腕をつかんだ。



「なんだ、お前…いてててて！！」


私は、男の手をねじった。



『その手を離しなさいと言ってるのが、わからないの？』


「「Aちゃん…！」」



「この女……」




どうするA。


私だけなら逃げれるけど……そしたらカエデちゃんたちが捕まってしまう。



それならいっそ、カエデちゃんたちと一緒に捕まった方が……


いや、でも、私そこまで強いわけじゃないし………


「女！！」


後ろから声がしたと思ったとたん、バットで殴られた。




ヤバイ……


痛みをかんじ、視界がボヤけていく。



誰かが私の名前を呼んでる……？


この声は……カルマく…




私の記憶は、そこで途絶えた。

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