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2話 ページ43

白雪、大丈夫かな……




ニケは砦の扉をジッと見つめる


そしてエルゼがゼンに注意が向いている隙に砦の中の扉をギィっと開ける


すると入ってすぐのところの暖炉で薪を追加しながら、患者の様子を見回り、治療をしている







『白雪、大丈夫?』







見回りを終えてストンと腰掛けた白雪の隣にニケも座る


クスッと笑えば白雪はとても驚いたような表情をする








白「ニケ!?入ってきて大丈夫なの?」


『多分エルゼに見つかったらド叱られると思うけど、大丈夫』


白「それって大丈夫なのかな……」







そんな話をしていると、そこにシュカも加わる







シ「白雪殿、何かわかりましたか?」


白「寝てなくて大丈夫ですか?」


シ「少し休ませてもらいましたから……」


『なら良かった』







シュカは白雪の隣に立って、伏せっている仲間たちを見つめる


白雪は少し残念そうに告げる







白「こっちはまだ何も……」







そして手元にあった、みんなの記録をペラペラとめくる







白「初期症状はみんな同じなんです」


『そう、でも今は症状が違ってる……』


シ「何か原因が……?」


白「それがわからなくて……だけど、治療師が処方した薬は
  わかりました。
  街で買った薬を調合してみようかと……」







そう言って立ち上がると、白雪は一瞬ん止まったかと思えば、膝から崩れるように倒れた








『白雪!!』


シ「白雪殿!?大丈ですか?」






シュカもニケも白雪に駆け寄る


白雪は自分の額に手を当てる







白「そんな……すぐにはかからないはずじゃ……人によって
  違うの?」


『白雪……』


白「!、シュカさんは外で見張りしていることが多いって、
  言ってましたよね?」






白雪はまた記録を漁る


シュカは戸惑いながらも一つ頷く







白「ということは、室内に理由が……入り口から遠い場所に
  いる人たちは重症に見える……」







暖炉の火がパチパチと燃え、木がパキッと割れ、火の粉が室内へ舞う


ニケも白雪もハッとして暖炉を見る







『白雪、これだよ……!』


白「うん!」








そしてゼンたちは外で身を縮めて震える






ミ「流石に冷えるな……」


ゼ「ああ」


「寒いね〜」


「そうね」






両手を自分の息で温める


息は白くなり、宙へと消えていく




白雪は扉を開ける

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ゆっきーぷ - 優さん» すみません。外したつもりだったのですが……以後気をつけたいと思います。ご指摘ありがとうございます (2022年7月23日 15時) (レス) id: 41ec6b6cfc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 失礼します。この作品は二次創作でありながらオリ/ジナル作品になっています。ルール違反なので、オリジ/ナルのタグをきちんと外していただくようお願いします。作品を作られる際はルールをよく確認されて下さい (2022年7月23日 15時) (レス) @page1 id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年7月23日 15時

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