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白「え?イタタ。あ、家出る時に切り損ねたんだきっと…ごめんゼン。切っちゃってくれない?」


ゼ「は?……!ニヤ。いやいや!女の髪を切るなんて俺にはとても!長い髪を捨てたのは家を出た理由と何か関係が?わけを聞かせて貰えれば手助けもできるんだが……」


白「あなたって人は……」


ゼ「?」



ゼ「金持ちの愛妾になるように言われたぁ!!?」


白「色町で言葉を覚え,金貨を食べて育ったと有名なご子息でね。赤い髪を珍しがって自分の側に置きたくなったって話だよ」


ゼ「(絶句)」


白「相手にしたら果物屋で林檎を買うようなものだったんじゃないかな」


ゼ「白……」


白「だからカケラで見飽きてくださいと思って束ねてた髪を置いてきたんだよ」


ゼ「……プーッ、そりゃいい!!ハハハハハ」


白「あははは、笑い事じゃないんだけどな」


ゼ「いやいや、いい判断だ。よくその下種から切り離した」


白「?」


ゼ「赤ってのは運命の色のことを言うんだろ。今は厄介なだけでも案外良いものに繋がってるかもしれないぞ」


白「す…すごい考え方するんだね…」


ゼ「おや?尊敬?」



ガサッ



ミ「…白雪はやっぱり怪しい人じゃあなさそうだな。木々?」


木「それどころかゼンは相当気に入ってるね」


ミ「捕まっちゃって災難かなー白雪の方は。それよりニケを置いてきて大丈夫だったかな」


木「大丈夫でしょ。リントとエルゼがいるんだから」


ミ「あの2人は強いからな」


木「そうだね」





「タンバルンからお届け物だよー!」


ゼ「タンバルン〜〜?なんだって隣の国からこんなところに……」


白「え!?」


ゼ「白雪?」


白「……!それ…私が切った髪を束ねておいたリボンと同じ…」


ゼ「は!?」


白「籠の中…見てもいいかな」


ゼ「あ?ああ…」



白「!———林檎…」




ゼ「———つまりこれの贈り主は家を空けて遠出をしている白雪の身を案じてタンバルン国境手前の街まで迎えに来ている、と………随分執念深い紳士のようだな?」


白「アハハ、うまいこと言うね」


ゼ「何を笑ってる!?国境を越えて逃げるほどの大事だったのか!?」


白「…相手が相手だったんで……」


ゼ「……」


白「——…タンバルンの第一王子だったんで」



ダンッ!


ゼ「!。ラジとかいうバカ王子か!イッタ〜」


白「さすが…隣国にまでも…」


『んん〜……何?どうしたの?』

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ゆっきーぷ - 優さん» すみません。外したつもりだったのですが……以後気をつけたいと思います。ご指摘ありがとうございます (2022年7月23日 15時) (レス) id: 41ec6b6cfc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 失礼します。この作品は二次創作でありながらオリ/ジナル作品になっています。ルール違反なので、オリジ/ナルのタグをきちんと外していただくようお願いします。作品を作られる際はルールをよく確認されて下さい (2022年7月23日 15時) (レス) @page1 id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年7月23日 15時

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