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番外編:呼び出し ページ27

コンコンコン



『失礼します。イザナ様。何かご用でしょうか』


イ「ああ。来たか。ニケはもう知ってるかもしれないが近々夜会を開こうと思ってな」


『夜会…ですか…』


イ「まあ、そんな嫌そうな顔をするんじゃない。お前の評判を上げるためでもあるんだぞ」


『……いいです。一度ついた印象というものは人から離れにくいもの。今更汚名挽回などできません』


イ「ニケ。お前は国民と国のことを誰よりも考えていることを知っている。そのような者が悪く言われて良いわけないだろう?」


『……』


イ「今度の夜会は必ず参加するように」


『……体調が優れれば参席させていただきます』


イ「ああ。もう下がって良い」


『はい。失礼します』



バタン



イ「あの子はいつから俺と口を聞いてくれなくなったかな。昔はもっと甘えん坊だったんだが…」




〜ニケside〜



はぁ……夜会かあ…

今までは仮病を使ったりしちゃったけど、今年は白雪も見ててくれるんだし、ちゃんと参加しようかな


あ、兄様はこのことを知ってらっしゃるのかしら…



コンコンコン



『兄様。私です』


ゼ「ああ。入れ」




『失礼します。あの、近日の夜会についてはお聞きになりましたか?』


ゼ「…そんな堅苦しい話し方だったか?」


『あっ…今までイザナ様のところにいたから…つい』


ゼ「それで?夜会についてだったか?」


『そう』


ゼ「一昨日兄上から聞いた」


『そうなの…』


ゼ「それがどうかしたか?」


『あ、ううん!今回は白雪も参加するんだって』


ゼ「そうなのか……ニケは?」


『え?』


ゼ「ニケは…参加しないのか?」


『ああ、この間、白雪に今度の夜会は参加するって宣言しちゃったから出ようと思って』


ゼ「白雪も喜ぶな」


『うん!あ、執務中にごめんね。バイバイ!良い夜を』


ゼ「ああ」



バタン



ゼ「なあミツヒデ」


ミ「なんだ?」


ゼ「ニケはいつから兄上のことをイザナ様と呼ぶようになったか?」


ミ「うーん……あ、あれだ。多分国王陛下が崩御されてからじゃないか?」


ゼ「父上の?父上が崩御された時はあいつ5歳だぞ?覚えていないだろ」


ミ「ああ、そうか……じゃあイザナ様が17歳になられた時だろ。貴族を弄ぶようなイザナ様を敵対し始めたんだろ」


ゼ「……そうか、あの時…」


ミ「思いついたか?」


ゼ「ああ。ニケがまだ11で初めて毒薬を投与された時」

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ゆっきーぷ - 優さん» すみません。外したつもりだったのですが……以後気をつけたいと思います。ご指摘ありがとうございます (2022年7月23日 15時) (レス) id: 41ec6b6cfc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 失礼します。この作品は二次創作でありながらオリ/ジナル作品になっています。ルール違反なので、オリジ/ナルのタグをきちんと外していただくようお願いします。作品を作られる際はルールをよく確認されて下さい (2022年7月23日 15時) (レス) @page1 id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年7月23日 15時

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