心ってなんですか？Part2【るろうに剣心】

61意志 ページ11

「…なに？」

瀬田「今朝はごめん。」

「…」

瀬田「嫌いに…なった？」

黙って首を横に振る。

瀬田「ごめん。許してくれる？」

「…やだ。」そういって宗次郎に抱きつく

瀬田「え？」

「好きって言ってくれるまで許さない。」

瀬田「愛してるじゃダメなんだね」

「仕方ないから許す。笑」

瀬田「ありがと。笑」

宗次郎は私を抱きしめて、
頭を優しく撫でてくれた。

こういう優しい所が好きなんだよね。

って頭痛い…目眩もする

フラッ

瀬田「A!?」

名前を呼ばれた後直ぐに私は意識を手放した。


宗次郎side

Aが倒れた。後で何したか聞いとかないと

姫抱きにして由美さんの所まで走った

「由美さん！Aが！」

由美「大変、熱があるわ。
取り敢えず布団に寝かせてあげて、」

「は、はい」

Aを布団に寝かせ、額に濡らした手拭いを乗せる。

A「そう…じろ… ごめんね？」

「何で謝るの？」

A「迷惑かけてばっかり…。 」

「迷惑なんかじゃない。全く。」

と言ってAの手を握る。
指も細くて、白くて、綺麗で。
この綺麗な手で人を斬るなんて到底思えないよ

「今はしっかり休んで？」

A「うん…おやすみ((ニコ」

この笑顔をずっと見ていたい。けど、

いつ志々雄さんがAを殺せって言っても
可笑しくない。

僕はその時どちらを選ぶだろうか。

志々雄さんからの信頼を得るか。

Aを守り抜くのか。

それにそもそも、Aは多分僕なんかで殺せるほどの人間じゃないのかもしれない。

僕と同じ天剣、それに速さや強さも

ここに来た日からは大幅に変わった。

恐らく僕が縮地を使わない限りは、
Aいや颯一郎さんの方が強い。
二刀流で動きにも全く隙がないし、
振りの速さや相手の動きへの反応の速さ、
完璧に僕の負けだ。
でも颯一郎さんに縮地は使えない。

筈なんだけど。

朝に小田原で大久保を暗殺した後、
張さんのいた村に向かってそこから帰ってきたのが昼過ぎ。
その速さなら縮地を使えても可笑しくない。

だから疲れたのかな。

相変わらずの寝顔、可愛い。

僕の名を呼んでくれる時
「好き」って言ってくれる時
僕を抱き締める時

何をする時よりも僕は【幸せ】

ってものを感じてるんだ。多分。



……でも僕は偶に自分の気持ちに嘘を付く。


だけどもう、やめた。


僕は、

一生

Aと共に生きてゆきたい。


何が正解かなんてもう、どうだっていい。

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