妖界ナビ・ルナ～私は伝説の子～ (ページ4)

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・授業中にて　　(番外編) ページ4

あぁ、今日も学校があるー…………

いや、遅刻ってワケではないのだけれど、
授業が相変わらずです。眠いです。

「お～ぃ、白銀、白銀!! 起きろ!!」

「…………はっ」

うとうととしていた時、
先生に呼ばれて意識を浮上させた。

「そうかそうか、眠くなるほど
授業がつまらないか……ならこの問題はどうだ?」

先生のしたり顔をみて、
私はしまったと顔をこわばらせた。

だが黒板に書かれた問題を見て、席を立つと
すぐにチョークを持って答えを書き込む。

「はい、こうですね! 先生?」

「うん、正解だ。さぁ、目がさめたな。
席に戻った戻った。それと、次寝たら居残りな」

「ぐっ……」

痛いとこをつかれる。
せっかくの日差し……こんなにもあたたかくて。

これはもう私に寝ろと言っているようなものだ。
窓際の席というのはこれだから嫌いだ。

そもそも今回眠気が襲ってきて
寝かけてしまったのは偶然だったのに。

それとなく負のオーラを先生に送り続けていると、
黒板と対面していた先生がこちらを振り返る。

そして、先生がいままでにない顔で
にっこりと笑ってきたので、怖くなり目を反らした。

……あぁ、もう。

早く休み時間にならないかな。
そしたら姉さんの楽しい話がたくさん聞ける。

姉の話の方が、私にとってよっぽどためになる。

先生側こそ生徒をさぼらせたくないなら、
授業をもっと楽しいものにすれば良いというのだ。

授業をすっぽかしにしたまま、
私はずっと心の中であれこれ思案していた。

…………………………