妖界ナビ・ルナ～私は伝説の子～ (ページ27)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:33,299 hit

第１.２２話　メダルの役目ページ27

かまちが攻撃した風の刃は今まで以上の威力だった。
まるで竜巻のような。

私も、スネリやもっけもそれに巻き込まれてしまった。

目の片隅で、キラッと光る者が見えた。
私のペンダントだ。

それを取り出したら、
バランスを崩し、彼女を落としてしまう。

「っ……しまった……どうしたらいいの……?
お父さん、お母さん……助けてくださいっ……!」

すると、ポケットの中が光った。
ペンダントに光が繋がっていた。

ポケットの中に手を突っ込むと、メダルが出てきた。

ペンダントの穴の中に、丁度はまりそうだったので
はめてみると、すっぽりおさまった。

それからは、まるで元々１つの物だったかのように
決してはずれなかった。

「ッ……かまち!!」

私が叫ぶと、竜巻は止まった。
その後、地面に着地し、かまちをにらんだ。

「──かまち、あなたはここに来てはならなかったのよ!」

そう言うと同時にペンダントが輝きだした。
光の中の中央にほられた字が、黒くにじみ、浮き出てきた。

この感じは……読める……!

「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前!」

「く……九字を……切ってい……る」

地面に横たわっているもっけが、
痛みに唸りながら言う。

「うっ……ぐぁっ、やめろー! やめてくれ……俺を殺す気か……」

「みんなを傷つけたことは許さない!」

「うぅ……許して……くれ……」

「…………っ!!」

～～～～～～～～～～～～～～～～

「……ねぇ、どうして姉さんはそんなに友達が多いの?」

「ん……なんでかしらね?」

「じゃあ、どうしたら友達が増える?」

「そうね……許せる心と、周りの人を好きでいること!」

～～～～～～～～～～～～～～～～

姉さん、かまちをも許さなくてはならないの?
彼女や、姉さんを傷つけたかまちを? 無理!!