妖界ナビ・ルナ～私は伝説の子～ (ページ2)

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第０.１話　普通の私ページ2

──白銀 A……
ただそのへんにいるような、中学生の女の子。

「Aー! おはよう!」

「おはよう!」

そして友達といつもの挨拶。

学校にいって、勉強して、友達と笑ってはなして
……そんな日がずっと続くんだって思っていた。

現在は授業中……

「じゃあこの問題を……白銀さん、解いてみて」

「はい……これでいいですか?」

「正解です! 貴方はやはり優秀な子ね」

そう……私は頭がいいらしい。

テストでもいつもトップの方だった。
正直、授業なんて簡単すぎてどうでもいいと思ったりする。

今の私が大切に思っているのは、
友達と楽しく会話をしたり遊んだりすることだ。

放課後には、仲の良い子とすぐに言葉を交わす。

「Aちゃーん! お部屋いこっ♪」

「はーい! 行こうっ」

──私がいる学校は、みんな親がいないという人達。

この学校にはそんな人が住む場所がある。
部屋があれば、ご飯も食べられる。

学校が終れば、そのあとは自由行動で、外に遊びにいったりする。

「あ、私、姉さんに会いに行ってくるね!」

「わかった。……いいなぁ、Aちゃんは。
いくら血がつながっていなくても姉がいるんだもんね!」

「ふふー、自慢の姉です。……じゃ、いってくるね」

「行ってらっしゃーい」

この学校には一組だけ、血が繋がっていない姉妹がいる。

──私と姉さんのことだ。
なぜ私と姉さんが姉妹という関係なのか……

その真相は、遠い過去にある。