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Ryo side


あの時のようにメニューを見て
焦った様子のAちゃん。


実は瑞稀にお願いして前にAちゃんと
初めて食事をした店にしてもらった。



少しでも何か思い出して欲しくて…




他愛ない話をしていると料理が揃う。


涼『乾杯する?』


瑞稀『え、何に?』


A「ふふ、ヒーロー瑞稀に乾杯!」


ズキッと痛む胸。

笑い合う瑞稀とAちゃんを見て
もしかしたらAちゃんは瑞稀を好きになって
瑞稀もAちゃんを…なんて嫌な想像ばかりが膨らむ。



A「涼くんどうしたの?食べないの?美味しいよ?」


心配そうに覗き込む顔も可愛すぎて
つい目を逸らしてしまう。


涼『ううん、どうもしてない。Aちゃんの口に合ってよかったよ。』


A「うん!すごく美味しい!
こういうお店自分では絶対選べないから
今日2人と来れてよかった。」


つい頬が緩んでしまう。


瑞稀『Aちゃんはもうずっと日本?』


A「うん!実はアイドル雑誌の撮影依頼が来てて気に入ってもらえたら専属になるかもしれないの。」


瑞稀『アイドル雑誌?』


A「うん!ジャニーズって知ってる?
私はそういうの疎くて今から勉強しなきゃなんだよね〜。」


え、ちょっと待って、それって…

瑞稀と顔を見合わせる。


瑞稀『あ〜なんか聞いたことあるけど
そういうのよくわかんないや〜。』


涼『え?瑞稀何言ってんの?俺ら、痛っ!』


足元を見れば瑞稀に足を踏まれていた。


A「???やっぱり知らない?
雑誌いっぱいもらったから撮影の日までに
読み込まなきゃなの。」


瑞稀『そうなんだ!頑張ってね!』


コソッ
瑞稀『はしもっちゃん俺らがジャニーズなのはまだ内緒!』


涼『えっ?なんで?』


瑞稀『アイドル橋本涼じゃなくて1人の男として
思い出してもらった方がいいでしょ?』


さすが瑞稀。確かにアイドルって今バレて
よそよそしくなってしまったら嫌だ。


涼『撮影っていつあるの?』


A「んースケジュール確認しないとはっきりわからないけど確か再来月の中頃だったと思う。」


期限は1ヶ月とちょっとか。





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作者名:にゃんぽよ | 作成日時:2019年4月14日 23時

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