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A「涼くん、私記憶が戻りました。たくさん傷つけてごめんなさい。」


涼『なんで昔、俺の前からいなくなったのか理由を知りたい。何かしちゃったなら謝りたい。』


涼くんは優しい。

私がいなくなったのは私自身の問題で悪いのは私であるのに、
涼くんは自分のせいかもと自分を責めたんだろうか。


A「ちゃんと話せばよかったのに私が弱かったから、いなくなることしか出来なかった。」


涼『どういうこと?理由、話せる?』


A「うん、」

アメリカに行く前に起こったことを話した。

写真を撮られたこと
いじめにあったこと
涼くんの週刊誌の記事を見たこと
親についてアメリカに行くことになったこと


A「なんで?なんで涼くんが泣いてるの?
私最低な女だよ?悪いのは全部私なんだよ?」


私の目からも再び涙が溢れる。



涼『ごめんね、Aちゃん。
俺、何にも知らなかった。でも信じてほしい。
週刊誌のことは正直全部が嘘で、色々な事情で否定出来なかった。』


A「うん。」


涼『俺、正直Aちゃんに惹かれてた。
急に避けられてなんでなのかわからなくて
理由が知りたくて何度も家に行ったりしてごめん。』


A「えっ…?」

待って今なんて言った?

私に惹かれてたって言った!?


涼『俺、瑞稀がアメリカでAちゃんを助けて再会できたとき運命だって思った。
ずっとAちゃんのこと忘れられてなくて
でも、Aちゃんには記憶がなくて…
それでもまた仲良くなりたいって思って。』


A「うん…。」

何が起こってるのかわからない。

涙が止まらない。


涼『Aちゃん、俺

A「涼くん!ダメ!ダメなの!!」


鈍感な私でもこの後の言葉は容易に想像できた。

"好き"その一言を聞いたら私の気持ちは
止まらなくなってしまう。


涼『なんで?言わせて、お願い。』


A「涼くん、アイドル続けたくない?」


涼『その質問はずるいよ。』


A「へへ、私ずるい女なの。」


好きだけじゃどうにもならない恋もあるよ。



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作者名:にゃんぽよ | 作成日時:2019年4月14日 23時

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