リナリアをあなたに【2】 (ページ16)

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Ryo side

A「あのね、私涼くんに話さなきゃいけないことあるんだけど今度少し時間取れないかな？」

話…？

涼『わかった。またスケジュール確認して連絡するよ。』

A「うん、ありがとう。じゃあ、また！」

涼『うん、また！お大事に。』

ツーツーツー

話ってなんだろう。

嫌な方向にしか考えられない。

もし、記憶が戻ってたらあの時みたいに
避けられてしまうんじゃないかなんて考えてしまう。

涼『瑞稀、Aちゃんと電話した。』

瑞稀『メッセージも来てたけどAちゃん大丈夫そう？』

涼『うん、声を聞いた限りは元気そうだった。』

瑞稀『じゃあなんではしもっちゃんは元気ないの？』

涼『それが…Aちゃん俺に話があるって。
時間作って欲しいって言ってきてて…。』

瑞稀『うん、それで？』

涼『それでって…声のトーン的にあまりいい話じゃなさそうだったから何言われるのか怖くて。』

瑞稀『そっか、でもよかったじゃん。』

よかったって何が？

涼『は？』

瑞稀『そんなに怒るなよ、だって前は何も言わずにいなくなっちゃったんでしょ？でも今回はちゃんとはしもっちゃんに向き合ってくれようとしてるんでしょ？』

そう言われてみればそうかもしれない。

聞いて答えてもらえるのかわからないけど
昔なんで俺の前からいなくなっちゃったのか理由が知りたい。

涼『そうだね、瑞稀ありがと。』

瑞稀『うん。じゃあそろそろ練習の時間だし行こうか。』

涼『うん。』

こんな時瑞稀がいてくれるのはすごく有難い。

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