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休小節〜お願い〜 ページ6

「あの、サリバン様。」

「どしたのAちゃん!」

初めて学校に行く日の朝、私はサリバン様にひとつ、お願いをしていた。

「ヴァイオリンを、やってみたいのです!」


「おお!かっこよくていいね、分かった!」

案外、すんなりと了承してくれた。
ヴァイオリンは日本にいたころ、雑誌に掲載されていた挿絵をみて興味を持った
前々からあこがれていたのだ。


「そのかわり、」

“おじいちゃんって呼んで!!”

「えっ」

満足していた時、なんとお願い返しをされた

戸惑いながらも

「ええと、おじい、さま?」

と返すと胸に手をあててうずくまった。

「どうしようオペラ、孫が、孫がかわいい。」

「はいはい。イルマ様があちらでお呼びですよ。」

慣れたようにサリバン様…じゃなかった、おじいさまをイルマの方へ移動させると
私の前に戻ってきて、


「私にも、何かお願いはありませんか?」


「え?じゃあ、髪を結ってほしいです」

私を鏡の前まで移動させた。







「出来ました。」


長い髪の毛がオペラさんと同じように後ろで三つ編みにされ、その間に赤い紐が組み込まれている
着物にも合いそうだなぁ

「とてもかわいいです、ありがとうございます!」

「いえいえ、ところで」






“私も一つお願いがあるのですが”






これが、狙いでしたか…

「えっと、私に出来ることなら」

「では、少々口を開けてください」

困惑しながらも口をあける
なんか、怖い


「んっ?!!」

「我慢してください」


開けた口にオペラさんの人差し指が入ってきた。
口の中をまさぐり、唇の内側をなぞったり、舌の付け根を触られたりする

なんか、変な感じがする


「おふぇ、あ、はん!(オペラさん!)」


涙目になりながら訴えること数十秒

やっと、オペラさんは入れていた指をぬいた

「ご馳走様でした。」

小さな布で拭いた指をペロッとなめる
「さあ、参りましょう。」

グダッとなっている私の体を起こしてそのまま横抱きにする。
されるがままになりながら、動かない頭で考える


これが、悪魔なのか、、、?







“お願い”をするのは必要最低限にしよう

そう心に誓った。




お星さまが黄色に輝きました。
読者様のおかげです、ありがとうございます!!
入学式が終われば、どんどん教師陣との絡みを増やす予定です
これからも「半魔の私はソナタを奏でる」をよろしくお願いします。
  ゆきず

♪→←♪



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ゆきず(プロフ) - 保存料さん» ありがとうございます!モチベになるので感想コメントとても嬉しいです。亀更新ですがこれからもよろしくお願いします(*'')♡ (9月2日 8時) (レス) id: f12aa8a183 (このIDを非表示/違反報告)
保存料(プロフ) - 戦後まもない日本から転生という設定が面白かったです!これからどうなるんだろう…続き待ってます🥲❤️ (9月1日 0時) (レス) @page3 id: cbc051c5e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきず | 作成日時:2023年8月30日 23時

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