◇進むか留まるかは己次第 ページ7
〜体育館〜
猿田＞ユキジ、防具をつけろ。
ユキジ＞え？
ヒカル＞？
急な言葉に疑問を持ったユキジとヒカルは互いに顔を見合わせる。
猿田＞今日は特別教練を始める前に、一つ手本を見せてもらおう。さあ！準備しろユキジ！
ユキジ＞あ・・・はい。
ヒカル＞大丈夫なのか？
ユキジ＞え？
正座して防具をつけ始めるユキジの近くにしゃがみ込み、ヒカルは心配そうに問う。
ヒカル＞見ていてわかるだろ？僕でさえああなるんだ。女子の君にはキツイだろう？それに君は身体が・・・。
ユキジ＞ボクなら大丈夫。それよりヒカル・・・ボクのこと、良く見てて。
ヒカル＞え・・・？
言葉の意味がわからないヒカルは、ユキジを見詰めた。
一方彼女の方は一通りの防具をつけ追え、髪を結い上げ始めた。取り出したのは、リボン。しかしそれは、いつもユキジが使っている赤いリボンとは違った。
ヒカル＞・・・？(白い、リボン？)
それは純白のリボン・・・今まで一度も見たことのないリボンだった。
今回は上手く結べたようで、ポニーテイルに結い上げる。リボンが絡まないように上手く面をつけると、小手をつけ竹刀を持った。
猿田＞さあ、構えろ！
ユキジ＞はい！
両者が中央で構える。先に仕掛けたのは猿田だった。
猿田＞やあぁぁぁぁぁーーー！！
ユキジ＞っ！！
面を狙って来た猿田の狙いを上手く外すと、軽く一歩引いてから反撃の体勢に入った。
猿田＞なっ！？
ユキジ＞胴！
素早い動き・・・確かな一撃・・・たった一本で、ユキジは猿田との勝負を決めてしまった。
ユキジ＞ハッ・・・ハッ・・・ハァ・・・。
猿田＞・・・・・さすがだ。
ヒカル＞・・・・・。
一瞬、何が起こったのか・・・理解するのに苦労したヒカルだが、ようやくわかったのは、ユキジが勝ったと言うこと。つまり・・・。
ヒカル＞(僕は・・・・・ユキジより弱い・・・これじゃあ、彼女を守ることなんて・・・！)
ユキジ＞ヒカル、何か勘違いしてる。
ヒカル＞え？
面を外したユキジは、真っすぐヒカルを見る。
ユキジ＞ハルキが言ってた。俺達は弱いって・・・。でも、そこから進むか、立ち止まるのかは本人次第。
ヒカル＞・・・？
ユキジ＞もしヒカルが、本当に強くなりたいと願うなら・・・それは君が進むことを望んでるってこと。
ヒカル＞進む、ことを？
ユキジ＞【コクッ】だからまずは、どうして進みたいと願ったのか、それを見つけないといけない。ボクが言えるのはここまで。
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ユリ - 雪神蘭さん» すいませんしたぁぁぁぁぁぁ（ｽﾗｲﾃﾞｨﾝｸﾞ土下座） (2013年10月26日 18時) (
レス) id: 5aebc7e0f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミサカ美琴 - ユリカ♪さん» ありがとうございます！ﾕｷｼﾞ「これからも、この駄作者の作品をよろしくな？」 (2013年10月26日 17時) (レス) id: 021fdb948b (このIDを非表示/違反報告)
ミサカ美琴 - 雪神蘭さん» ﾕｷｼﾞ「お前が一番ウザいよ」ｱﾗﾀ「・・・・・すいません」 (2013年10月26日 17時) (レス) id: 021fdb948b (このIDを非表示/違反報告)
ユリカ♪ - 初めて読んだけど面白いね！すごく気に入ったよ！続きを楽しみにしてる！ユキジ最高！！ (2013年10月26日 17時) (レス) id: 0e98e27daa (このIDを非表示/違反報告)
雪神蘭(プロフ) - ユリさん» ｱｷﾗ「ｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪｳｾﾞｪ……ｷｴﾛ」←ｻｷ「気を確かに！」 (2013年10月26日 16時) (レス) id: c3bb65c521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサカ美琴 | 作成日時：2013年9月19日 20時
