○ダンボール戦機ＷＡＲＳ●〜緋色の少女と・・・〜７

◇白牙ムサシ ページ17

〜朝・体育館〜
大門＞皆さん、ご機嫌麗しく。毎日のウォータイム本当にご苦労様。ミーも皆さんの活動についてはいつも注目しているわよ。世界平和の維持はセカンドワールドの健全なる運営に掛かっています。そのことを意識して、一層励んでもらいたいところ・・・・・しかし！未だにバンデットの破壊活動が続いている！
いつものような感じで続いていた学園長の大門ジョセフィーヌの話しだったが、急に真剣なものに変わった。
大門＞今後バンデット出現の場合、どんなミッション遂行中であろうともこれを中断！ヤツらを殲滅してちょうだい！
突然の言葉に、全生徒たちは一斉にざわめき出した。が、ジェノックからはそんな様子は特になかった。
大門＞これは運営側の決定よ。厳守すること！
そう言うと、大門はクライスラーに視線を向けた。クライスラーは、表情に笑みを浮かべていた。

〜校舎内・廊下〜
ハルキ＞バンデット退治か・・・。
ヒカル＞当然だ。遅過ぎたくらいだろう。
ユキジ＞確かにヒカルの言う通り、遅過ぎだろうな。すでに各仮想国から多大な被害が出ているんだからな。
？？＞お話中のところ、失礼する。
アラタ＞え？
カーキの制服を来た３人の男子生徒達の登場に、全員はそちらを向き、壁に背を預けて腕組みをしていたハルキは壁から離れ、彼らと向き合った。
ヒカル＞アラビスタ？
ユキジ＞・・・・・。
ムサシ＞ジェノック第一小隊の諸君、自分はアラビスタ第十九隊隊長・白牙ムサシだ。
そう言うと、ムサシは右手を差し出した。初めは警戒していたが、ハルキは前に進み出た。
ハルキ＞ジェノック第一小隊隊長・出雲ハルキです。
左手を出し、握手する。両者共に笑顔を向けていた。アラタ達を含め、その様子を見ていたユキジだが、彼女は警戒心を持ったままの視線を向けていた。
ユキジ＞それで？ホワイトフォックスの異名を持ってるような人が、何か用でもあるのか？
サクヤ＞ちょっ！？ユキちゃん！
ハルキ＞お前・・・！
ユキジ＞・・・何？
サクヤ＞【コソッ】いくら敵国でも相手は先輩なんだよ？
ユキジ＞知るか。
サクヤ＞えぇぇぇーーー！？(まさかの即答！？)
アラタ＞(ユキジって、やっぱりコワッ)
ヒカル＞(前から思ってたけど、肝が据わってるなユキジは)
ムサシ＞ハハッ！そう来たか。
ハルキ＞すみません。
ユキジ＞なんでハルキが謝る？
ハルキ＞お前なぁ・・・！
ムサシ＞・・・君は、トライヴァインのプレイヤーだな？

◆警戒心→←◆”嫉妬”という感情

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