【佐疫】 ” の続き!! ページ7
斬島「早く見つけなければ、怨霊化が進んでしまうぞ…」
佐疫「早く見つけないとね。」
俺は、Aを捕縛しようなんて気はこれっぽっちもないけどね。
斬島「じゃあ、俺は行くぞ」
佐疫「うん、またね。」
創り笑顔を浮かべて手を振る。
斬島の姿が完璧に見えなくなってから俺は、Aの元へ行く。
そういえば、創り笑顔ってAと出会ってから初めてしたなぁ…
「だ、…大丈夫ですの…?」
佐疫「うん、だからおいで?」
腕を広げて微笑んでみせる。すると、彼女は嬉しそうにこちらへ来る。
佐疫「俺だけの可愛いA……」
「恥ずかしいです、意地悪はやめてくださいな///」
佐疫「はは、本音だよ。君は、美しいからね…。」
ガサ……
向こうから音が聞こえた。
田噛「やっぱ、匿ってたのかよ。」
佐疫「は、……?」
俺は意味が解らなかった。
どうして、田噛がいる。 どうして、分かっていたかのような口調で言う。
どうして、Aを引き剥がす。
「さっ、佐疫さん!!!」
辞めろよ。
佐疫「Aッ!!田噛離せ!!!」
田噛「亡者を捕える。それが、俺たちの役目だ。」
はは、そんなの知っているさ。
知っているからこそ、Aを守る必要があったんだ。
佐疫「離してくれよ。Aに触らないでよ…」
「いやっ、!!離して!!っ、……!!」
田噛「正気になれよ。佐疫」
佐疫「俺はいつだって正気だ!!!」
田噛の鎖を自分の腕に巻きつかせて、片手でAを庇う。
「さえきっ、…さ…。……っ、」
Aの瞳は恐怖の色で染まっている。
あぁ、田噛。なんて事をしてくれるんだよ。
田噛「斬島も呼んでコイツを完璧に捕縛する。」
佐疫「辞めろ!!」
必死にAを庇っても、田噛はしつこかった。
「っ、…ぁ……ごめんっ、…なさい…っ」
なんで、謝るのさ。俺が悪いのに。
斬島「佐疫っ、諦めろ!!」
俺を押さえつけると、Aは田噛に連れられて行った。
俺はただ、叫んで叫んで手を伸ばすしかできなかった。
「佐疫さんっ、…!!…あいしてますっ、 …!!」
守ってやりたかった。
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雪崎リュア - 皆様からのコメントお待ちしております(、涙) (2017年11月23日 14時) (レス) id: 9359e2340c (このIDを非表示/違反報告)
雪崎リュア - 一美さん» 泣くなー、ww (2017年11月12日 12時) (レス) id: 9359e2340c (このIDを非表示/違反報告)
一美 - 感動で泣いたヽ(・∀・) (2017年11月11日 11時) (レス) id: 3e2fa10f95 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ - 「セイデンキニンゲン」 「東京テディベア」 「ヤンキーボーイ.ヤンキーガール」 「からくりピエロ」とかですかね? (2017年11月6日 22時) (レス) id: 7ee805d977 (このIDを非表示/違反報告)
雪崎リュア - 皆様アンケートのご協力お願いいたします!!!、 (2017年11月6日 20時) (レス) id: 9359e2340c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪崎リュア | 作成日時:2017年9月22日 18時